日曜に元夫が突然やって来た。(まぁだいたい連絡もなしに突然来る)
相変わらず娘たちにLINEを無視されて、直接返事を聞きに来たらしい。
しかし、当の次女は名古屋に遠征中で、ライブの後そのまま宿泊する予定だった。
すっかり上がり込んできた元夫、長男について話し始めた。
どうやら、パソコンを買い替えたいと言ってきたようだ。私はてっきりパソコンオタクの父親に、どこでどの程度のものを買えばよいか、はたまた自分でカスタムするなら、どんなパーツが必要か、そういった相談をしたのだと思っていた。
ところが、新しいパソコンを買ってほしいと言ったらしい。
はぁ…。
21歳にもなって、サッカークラブで小遣い稼ぎの日々。欲しいものがあれば親に買ってもらおうとする。まだまだ重症だ。
元夫は厳しく拒否したそうだ。
ITの資格を取るとか、収入のために買い替えるならまだしも、ゲームのためのパソコンをなんで買ってやらないかん、お前これからどうするつもりや。
と、説教したとのたまった。
私はこれまで慎重に長男に話をしてきた。
まずは、もう2年も休み続けている通信制高校をどうするか。
これ以上親のために何かを決めることはない。自分がなんとしても卒業したいと思うなら、このまま籍を置いておく。(2年も何もしていないということは、卒業したいなど思っていないのは明らかだ)
次に、もう学校をやめるなら、学生ではなくなるということ。すなわち就職してもらわなければならない。何か就きたい職業はあるのか。
話をするたびに、長男は口をつぐんでしまう。本心は言わない。
一度は完全に充電が「0」になって、動けなくなってしまった息子。
昼夜逆転し、風呂も食事も忘れて狂ったようにゲームにのめり込み、命の危険をも感じた地獄の様な日々。
そこから少しずつ回復してきている。幼馴染や恩師のおかげでまたサッカーに戻り、U-10の少年サッカーチームを任されるまでになった。
相変わらず話しかけないと自分からは何も言ってこない。
用がなければ昼まで、いや夕方まで寝ていることもある。
家のご飯も食べたり食べなかったり。
コンビニでカップ麺を買うか、ハンバーガーですませることも多い。
そんな毎日でも、何も考えていないとは思わない。
あの子なりに、将来の不安もあるだろう。でもまだ、これだというものが見つからず、
また何かにチャレンジするまでに気力も戻っていないのかもしれない。
新年早々、友人に「家が居心地よすぎるもの問題だ。海外に放り出せばいい」と言われた。周りからすれば、私が甘いから息子はいつまでも好き勝手していると思うのだろう。
そうかもしれない。でも、あの辛い日々を見てきたから、今はまだこのままでいいと思っている。生きていてくれれば、時々笑顔が見られるなら、それでいい。
いつか気力も体力も充実すれば、自分から動き始めると信じている。
人と比べたりしない、人がどう言おうが反応しない、私はすでにそういう生き方をしている。