Twitterを見ていると、全国にどれほどの不登校児がいるのかと驚く。
親は一様にうろたえ、絶望的になり、情報をあさり、もがき苦しむ。
私も息子の不登校について語ると、本一冊分ぐらい書けそうだ。
息子が学校に行けなくなったのは中三の秋。
みんな進路もほぼ決定し、受験勉強に突入するころだった。
その年の夏に離婚をし、家庭環境の影響かとタイミングの悪さを反省し、息子にはいろいろざわつかせて申し訳ない、今は自分のことだけ考えてがんばってほしいとだけ伝えたが、とにかく朝が起きられない。
小1からサッカーを始めた息子は、好きこそものの上手なれで、才能ではなく努力で上達していった。努力というより、本人にとって3度の飯よりサッカーが大好きだった。だからよく朝起きるときに布団の上で体中マッサージをしてやっていた。
思春期になり、朝からオカンに体を触られるのもいやだろうと、しばらくやめていたが、なんとか起きてもらおうと久しぶりにマッサージをしてみた。
とりあえず座ってみよう、と両手を引き上げ起こしてみるがまたすぐ横たわってしまう。
よく聞く起立性調節障害という症状だろうか。
病院に行こうと促してもいやだと言う。私も離婚したばかりで、とにかく生活を維持することに必死だった。
役所での手続きも、あちこちで書類をそろえたりなかなか大変で、それも仕事の合間に走り回ってやっていたため、心にも体にも余裕はなかった。
頼むから学校に行ってくれ、保健室で一日中寝ていてもいいから登校してほしい、
そのことばかり考えていたので、状況を悪化させるばかりだった。