前回は中山道の木曽路を北の入口「是より南 木曽路」の石碑から南を向いて歩き、JR日出塩駅から贄川駅まで歩いたのだけど、標高も800mを越え未だ積雪も有って寒くて寒くて…

もう少し温かくなるまで続きはお預け…

 

という事で、27日から比較的に天気の良い東海地方へ行こうと以前から情報を集めていた土岐市妻木町にある城山。

城山というと各地に幾つも有るので此処では地名を被せて妻木城山としました。

妻木城は関ケ原の戦い1ヶ月前頃東軍についた妻木城主宛ての徳川家康よりの書状には「其方居城普請出来」とあり、また他の記録に岩崎城(日進市)より人夫100人が派遣されたとある様に、この普請により妻木城の防備を固める堀切などが造成されたと考えられているそうです。

関ケ原の戦いの後、7500石の旗本になった妻木氏は交代寄合として参勤交代を行う格式を持ちました。この時に陣屋として拡張されたと考えられています(妻木城御殿跡)

万治元年(1658)妻木頼次が39歳で急死し、跡継ぎが無く妻木家は断絶し領地は返納されました。

領地の殆んどは幕府直轄領になりましたが、妻木家は分家である上郷妻木家が500石、下郷妻木家が800石を治めて明治維新まで存続しました。

陣屋は断絶によって取り壊され農地になったようです。

 

我家を車で出発した27日は雨は上がったものの、台風並みの物凄い北風で高速道路を走るにはハンドルをとられて怖い位なので平道を走り何時もの様に登山口近くの道の駅「土岐美濃焼街道どんぶり会館」で車中泊しましたが夜中まで強い風は吹き続けました。

 

でも一夜明けた28日は快晴で風も収まりハイキング日和に成りました。

 

道の駅からは白く冠雪した御嶽山もクッキリと見えて、今日の妻木城山は眺望も良いと聞いていたので楽しみに登山口へと移動します。

 

 

道の駅から南下して県道66、392、19、388号線と20分位で妻木城土屋敷跡駐車場に着きます。広い駐車場ですがトイレは有りません。妻木城御殿跡妻木城跡散策マップが置いて有るので貰っていくととても参考に成ります。

 

先ずは駐車場から県道を横断して御殿跡を彼方此方と散策します。

 

 

 

 

 

 

 

 

妻木城御殿跡を散策した後は妻木城跡へと登りますが、今回の歩行軌跡は下図の様に三ノ曲輪からは山頂下を時計回りに周回し、南登山口へ降りて本城溜池を廻り、三ノ曲輪に周回道を辿ってから二ノ曲輪、一ノ曲輪が有る山頂へ着いて往路直接下山しましたが、

歩行距離3.34km、累積標高差約230m、歩行時間2時間30分と非常に楽なコースです。

後期高齢者の二人が景色や見所をゆっくりと楽しみながらですから誰でも楽に登れると思います。

 

御殿跡を散策して舗装路を進むと人家を過ぎて左に入る山道が有ります。

 

 

 

湿気た谷沿いから山肌をユルリと登って行きます。

 

歩き易い道で登りが続きますが僅かな距離ですから頑張れますね。

 

後半は大きな岩が目立つようになつてきます。

 

樹々の間からは冠雪した山も見えますが殆んど眺望は有りません。

 

5分、10分単位の案内板

 

唯一の危険表示場所ですが問題ありません。崖端は崩れやすいので注意…程度です。

 

 

もう直ぐ山頂かと思われる所に三ノ曲輪への分岐が有ります。三ノ曲輪へ向かいます。

直進すると山頂下を周回するコースなので山頂(一ノ曲輪、二ノ曲輪)へは遠回りになります

 

 

分岐から僅かに登ると三ノ曲輪に着きます。

 

今まで眺望が無かっただけに三ノ曲輪は開けていて素晴らしい展望です。

 

 

 

 

左手端から白山

 

 

正面左に乗鞍岳ですね。

 

 

正面右手には御嶽山

 

 

御嶽山の右手には中央アルプス

 

 

右端には恵那山も見えています。

 

御嶽山と中央アルプスの間位に小高く形の良い笠置山も確認出来ます。

 

 

眼下には妻木町や土岐市が望めます。

 

 

三ノ曲輪から右手へ登ると二ノ曲輪、一ノ曲輪の山頂部へ行けますが、左へ回り込む様に断層や横堀切を辿る様に山頂下を周回するコースが有るので先に一周してきます。

 

 

土塁が有ったり、人工的に積上げられた様な巨石群が現れます。

 

 

人工的に積上げられた様に見えますが自然石です。花崗岩の摂理だそうです。

 

 

 

周回路南端まで来ると南登山口への分岐が有り、本城池が有るので行ってみました。

 

 

南登山口は周回路から5分と掛かりません。歩きたくない人は南登山口から散策程度で山頂部を楽しむ事が出来ます。本城池と広い駐車場が有ります。

 

 

折角ですので本城池を一周してきます。

 

 

 

 

 

 

南登山口から再び周回路に戻りますが、その途中に左へ分岐でくさび跡の石が有るので寄道します。

 

 

分岐から水平道を進み少し登った所にくさび跡の石が有ります。

 

 

 

 

周回路に戻り土塁を登った所には井戸跡も有ります。

 

 

 

周回路を更に進み、太鼓櫓御釜屋を通って三ノ曲輪に戻って来ます。

 

 

三ノ曲輪から今度は城跡(二ノ曲輪、一ノ曲輪)へ登ります。直ぐ上です。

 

 

 

 

山頂部は石の鳥居や石垣、八幡神社が有り、思ったよりも広いです。

 

 

 

 

 

 

 

山頂部は周囲を樹々で遮られて眺望は有りませんが広々としていて閉塞感は有りませんが、やはり三ノ曲輪からの眺望が勝ります。此処でゆっくりとお昼休憩をとって往路を下山します。

 

もう一度、右の中央アルプス

 

御嶽山

 

乗鞍岳

 

白山

 

 

下山は真直ぐ寄道せずに北登山口(御殿跡)へ往路を戻ります。

 

 

 

 

僅かな距離、歩き易い道の下りですから早いハヤイ…

 

 

標高407mと低い山ですが、登山口で頂いた案内マップのお陰で素晴らしい展望と色々な見所満載の山歩きが出来て約2時間30分、登って下るだけなら1時間30分ほどのコースを楽しく周回出来ました。妻木城跡の会の皆さんへ感謝です。

 

何時もの様に撮った写真全てをYouTubeでスライド動画にしてあります。是非御覧下さい。