強い寒波が来る前に 少しばかり確りと歩きたくて

単独で鈴鹿・雨乞岳へ出掛けてきました。

何時もの様に 滋賀県側、東近江市甲津畑奥の林道終点から千種街道へ。

このルートは幾度かブログアップしていますので今回は細かい説明は抜きにします。

 

今日は特にどのコースを歩くかも決めて無かったけれど、無舗装林道を「杉谷善住坊の隠れ岩」「桜地蔵」を経て鉄橋を渡って山道を暫く…歩き始めて1時間程「古屋敷跡」とか「大峠出合」とか「ツルベ谷出合」などの表示の所で大峠の方から雨乞岳へ行ってみるかな…と分岐を右へ進んでみました。

 

ツルベ谷出合の分岐から明瞭な杉林の道を少し進むとフジキリ谷を渡渉しなければなりません…が濡れずに渡れそうもなくて…進む気力も無く引き返しました。

 

再び千種街道に戻り歩きながら…歩いた事が無いけれど、冒険の嫌いなヒメも居ないし丁度良い機会なので「奥ノ畑谷」から歩いてみよう…と思い付きました。

 

何時も休憩する木橋を渡り、蓮如上人遺跡の有る避難小屋を直ぐ前にして明瞭な道が右へと分岐する奥ノ畑谷へと進みます。

 

明瞭な道が有りますが僕の持っているガイドブックや地図には点線すら有りませんので、どんなだろう?…と期待と不安が有りましたが正直、僕の胸の内では少しばかり(´▽`) ホッ…

 

山間の谷間を抜けると大きく開け、広い扇状地の様な地形で道は無くなり踏跡程度になりました。渡り易い所を選んで渡渉して…

 

沢沿いに更に進んで行きます。

 

更に進むと沢も無くなり大きく視界が広がります。

とても雰囲気が良くてキャンプ適地です。

さて、此処で何方に進むか?…決めないといけません。

 

周りを見渡すと…凡その立ち位置は分かります。

 

右手に進めば歩いたことが有る笹原広がる「清水頭」が見えます。踏跡らしき所も有りそうです。清水頭に登ったら左へ進めば南雨乞岳から雨乞岳へ…。右は大峠へ下るので渡渉が待ち受けているから問題外です。ツルベ谷出合フジキリ谷の様子を見て置いて正解でした。

 

これは西の方…清水頭よりも更に右手綿向山ですから、その手前の谷は大峠…此方も行けたとしても辿り着くのは綿向山ですから時間的にも下山後の足にも無理ですね。

 

残る選択肢はやや左正面に聳える雨乞岳が有ります。踏跡も有りそう…で前面に聳える雨乞岳へ続く尾根に取り付く事に決めました。ダメなら戻れば良いモノね。

 

明瞭な道は有りませんが踏跡が有る様な尾根道をドンドン登って行きます。

樹林帯を登るのは踏跡が無く成っても、兎に角、前面に見える山頂へ目指せば良い。幸いにも歩き易い、見透しの良い尾根の林です。

でも、傾斜が緩やかに成り、もう直ぐ山頂の何処かに着きそう…な頃に凄い笹薮の中に突入します。それでも「あと少し…」と笹薮を掻き分けて飛び出たのは…

 

雨乞岳山頂杉峠側10m程の小さな池・大峠の沢近くの登山道に辿り着きました。

雨乞岳という山名の由来でもある、雨乞い儀礼が行われた池ですね。

 

大峠の沢からは雨乞岳山頂は直ぐです。山頂からは眺望が悪いですが、笹原を分けて一段下ると斜面に眺望が広がる休憩適地が有ります。

 

左の東雨乞岳への稜線の向こうに御在所岳1212m、その右に鎌ヶ岳1161m(鈴鹿のマッターホルン)。

 

東雨乞岳へ続く稜線の登山道と釈迦ヶ岳1091.9m

 

御在所岳

 

鎌ヶ岳

 

遠く、綿向山1110m。

 

雨乞岳への登りに少しばかり頑張ったので下山は何時もの杉峠から千種街道を下りました。