今回も滋賀県に有る神に纏わる山を歩いてきました。
それは多賀神社近く、国道307号線沿いに有る胡宮神社(このみやじんじや)。
胡宮神社は足元に名神高速を見下ろす丘の上に建ち、寿福、延命に後利益が有ると伝えられ、青龍山333mの巨石信仰が起源といわれ、祭神は多賀大社と同じく、伊邪那岐命(いざなぎのみこと)、伊邪那美命(いざなみのみこと)です。
もとは敏満寺の鎮守社であったので敏満寺の境内であったといわれる場所に建っています。
敏満寺は聖徳太子開祖の天台宗の寺院で湖東三山(西明寺、金剛輪寺、百済寺の天台宗寺院)と並ぶほどでしたが戦国時代に兵火により焼失してしまい廃寺となり神社だけが再建されました。
国道307号線を東近江市に向かい、多賀大社が有る「多賀」の信号を過ぎて直ぐの左側に胡宮神社の広い駐車場が有るので此処に車を停めて歩き始めます。
この神社は庭も見事なもので、紅葉も素晴らしい。
鳥居の所に胡宮神社案内図が有るので参考に成ります。
本殿、拝殿、斎場の手前に左へと「いわくらのみち」と案内表示が有ります。
途中には熊野神社や大日堂が有るので寄道しましょう。
磐座の道に戻って登って行きます。
直ぐに獣除けフェンスが有るので扉を開けて階段の急登道を登ります。フェンス上部や地面近くに高圧電線が施された所も有るので注意します。
丸太の階段道の急登が続きます。
でも、所々に紅葉の綺麗な場所も有り、癒されながら楽しく歩けます。
途中の少し平坦な所に「御池」への分岐が有ったので、50m程ですから行ってみました。
登山道から少し下った所に竹囲いして御池が有ります。
落葉が堆積した小さな水溜まりです。
更に少し登ると稜線上に乗り、左右へ分岐しています。左のいわくらのみちへ往復します。
左へ緩やかに登って行くと登山道沿いのピーク下に磐座と祠が有ります。原始山岳信仰の元宮と胡宮神社の御神体です。
道をそのまま戻らず磐座の左側へ進み尾根を右のピークへ登ってみました。道は有りませんが踏跡と人の気配が有ります。ピークからは尾根をそのまま直進して踏跡を下ります。
踏跡は往路の「いわくらのみち」へ出ていました。先程の山頂への分岐へ戻ります。
分岐から山頂へ続く道は相変わらず丸太の階段道の急登です。
でも、直ぐに道は緩やかになって樹枝の間から景色も見える様になってきます。
登り詰めた所は山頂手前のピークで、もう一息登ると青龍山333m山頂に着きます。
青龍山333m山頂は三等三角点が有り小広くて展望も良く琵琶湖側に開けています。反対側は霊仙山だと思うのですがスッキリとは見えず確認出来ませんでした。
大きく見えるのは荒神山284mでしょう。左に薄く見えるのは安土山近くの繖山432.7mや奥島山・長命寺山でしょうね。
車の音が喧しいと思ったら眼下に名神高速・多賀SAも近いです。
薄っすらと見えているのは琵琶湖の向う岸、比叡山848.3mでしょう。
新幹線の列車が幾度も往き交います。
山頂で展望をオカズにお昼休憩をタップリしたら下山は「花の森」方向へ下ります。
下り始め前半は丸太の階段道の急降下。落葉も堆積しており、濡れていると滑るので注意しながら下ります。
でも、急な階段道も緩やかに成る頃に素晴らしい紅葉の並木道が現れます。
ドウダンツツジでしょうか?暫くの間続きます。正に「花の森」です。花の季節にはどうなるの?…楽しみなトコロです。周回コースを選択して良かったです。
花の森を抜けたら名神高速が間近に見える、踏跡の散らばった開けた所に出ます。
左の方に東屋を見て林道に降り立ちます。
東屋で暫しの休憩をしたら獣除けフェンス沿いに右方向へ進みます。
広い林道を獣除けフェンス沿いに、何処まで続くの?…と思う頃、前方に広く別のフェンスで囲われた広い場所が行くてを塞ぐ様に現れます。此処は敏満寺石仏谷墓跡で立入禁止区域に成っているみたい?です。
敏満寺石仏谷墓跡はそのフェンスで囲われた上側か谷側から回り込んで進みます。
足元に高圧電線が張られている所も有るので注意して跨ぎます。
最後に獣除けフェンスの扉を開けて暫くで…
胡宮神社の境内に飛出します。
その入口には、この様な説明板が有りました。赤く塗られた所がフェンスで囲われた広場です。僕達は赤色部の右上に林道を辿って来て、下側を周って現在地に着きました。
遺跡保存は解りますが、せめて通過する登山道整備も、もう少し分かり易くして頂きたいものです。
胡宮神社の境内に入ったら彼方此方と暫しの散策です。紅葉が地面に落葉して素晴らしい景色を作ってくれています。
今回も無事下山。感謝ですね。
何時ものYouTubeです。 時間が有りましたら是非御覧下さい。