能郷白山は根尾川の源流に位置する越美国境の山で、登山口の有る温見峠標高1020m国道157号線の福井県大野市と岐阜県本巣市の境に有り、行程の半分位の標高1492m辺り迄は急登ですが、その後はナダラカで広い山頂部一帯を歩く比較的に楽なルートです。

他には能郷集落から能郷谷の林道を奥に有る登山口からブナ林の綺麗な道も有りますが温見峠からよりも体力的に厳しいルートです。

峠には駐車場が無く路肩に車を停めるのですが、平日にしか来た事が有りませんが比較的に車は少なく停めるのに困った事は有りません。

峠の南側に有る登山口から山道に入り、初めは比較的に緩やかで広葉樹林の道を快適に登って行きます。

 

道は次第に急登になり、獣除けの鳴物も目に付きます。

 

あまりの辛さに張って有るロープを頼りたくなる程に辛い急登もある道は1時間半程も続きます。

 

 

標高1200mを越えた辺りからは次第に景色が広がり急登からも次第に開放されてきます。空気が澄んだ時なら白山も見えそうです。

 

 

 

樹林帯を抜けて未だ暫くは登りが続きますが吹き抜ける風が心地良く元気が出ます。

 

 

眼下に峠道も見え随分と登って来た事が実感出来ます。

 

 

登り切ったと思われる所は1492mのピークで笹の草原状になっていて、此の辺りでは何時も白山荒島岳、銀杏峰、部子山が望めます。今回は梅雨空でスッキリしませんでした。

 

此の辺りからは傾斜も緩やかで灌木と笹の中を歩く道に成ります。尾根は広くのんびりと周りを山々の展望を楽しみながら歩けます。

 

 

 

 

能郷白山山頂手前の登りもそれほどの傾斜は無く平坦な稜線を歩いて一等三角点1617m山頂に辿り着きます。

 

 

 

山頂からは白山は勿論、剣、立山、槍、穂高、乗鞍など北アルプス。御嶽山など素晴らしい展望を楽しめます。山頂でゆっくり過ごすのも良いけど、南側稜線に道が続いており、山頂から直ぐに能郷へ下る道を分けて稜線の少し下を10分ほど歩くと熊野白山権現社が有るもう一つのピークが有り、此処も見晴らしが良いので此方でお昼休憩をとりました。

ヒメは「私は晴れ女やから…」と得意顔でしたが、山頂部に着いたら涼やかな風と共に一面の晴間が広がってくれました。

 

 

熊野白山権現社の建つピークでまったりとお昼休憩をとります。此処からは滋賀県北部の山々の連なりも見えて山深い所に来た事が実感出来ます。

 

 

 

碧空が出たりガスったりと目まぐるしく変わる景色を楽しんだ後は再び山頂へ戻って往路を下山します。

 

 

 

 

 

 

 

「何だか雨が降りそうだよ」と心配するヒメ。

 

 

山を下る時に何時も思うのだけど…よく、こんな道を登って来たものだなぁ…と自分を感心してしまいます。 下山はついつい先を急いでしまいますが、水分補給も大切ですね。 雨が降れば濡れれば良い…それも涼しくて良いかも…です。

 

 

…でも、やっぱり 雨に濡れない方が良い…降らない事を願って、より慎重に下ります。

 

 

 

雨が降りそうで心配したけど、濡れる事も無く無事下山出来ました。…恐るべし晴れ女です。車に乗って滋賀へ帰る道中…ポツポツと振り出して滋賀県に入ったらどしゃ降りの雨。車のエアコンも良く効いて涼しく帰る事が出来ました。