今年も お花の季節にと、山友さんと約束。

午後から雨予報だったけど、他の予定も有るので決行です。

 

最近の御池岳コグルミ谷からのルートでのシマリスが随分と人気で、山のブログ案内でも、このシマリスを紹介しているけど、在来種の二ホンリス(縞模様無し)ではなく、ペットで良く飼われているチョウセンシマリスの様ですが(日本のシマリスは北海道に住むエゾリスのみ)…もう、十数年前から住み着いているのでスッカリ定着してしまった様です。目的のお花も、その付近に良く咲いているのですが、最近は話題にもあまり上がらなくなり、お花ファンとしては踏み荒らさなく成り、嬉しい限りです。

 

そのお花とは…クマガイソウ(熊谷草)

ウイキペディアには、和名の由来は、膨らんだ形の唇弁を昔の武士が背中に背負った母衣に見立てて、源平合戦の熊谷直実と、一ノ谷の戦いで彼に討たれた敦盛にあてた「アツモリソウ」(敦盛草)との二つの和名。

よく、戦国時代劇などで騎馬武者が風を受けて疾走し、背中に付けた布が風を受けて風船の様に膨らんでいるのを見ますが、僕の理解では、あの武士は「伝令役」だったと記憶していましたが…

個人的には、初めて、この花を見た時の感想は…モザイク物件だなぁ~女性のアレそのもの…しかも、充分に成熟し、正に受入れ態勢万全状態時(チョット言い過ぎてm(__)m)…で、魅力的。

環境省によりレッドリスト、絶滅危惧種Ⅱ類の指定を受けています。

低山の森林、特に竹林や杉林などに育成する様です。

 

御池岳では、コグルミ谷に自生するモノは「知る人ぞ知る」状態で場所も限られています。

此処は、今の時期、5月のゴールデンウイーク頃から見頃で、その場所に行けば毎年の様に会う事が出来ますが、年々、その規模(一畳位)が小さくなっていく様な気がします。

 

他には真ノ谷から奥ノ平へと続く広大な山の斜面にも点在しています。

でも、この時期は花の色が緑色主体な為、他の植物、バイケイソウなどに埋もれて足元に有っても見付けられない事が多いのです。

今回も、新たな自生地を求めての散策が主体なのでピークには行きません。

ほどほどに歩き回って最後に何時ものコグルミ谷で面会して終了です。

 

曇り空なのに鞍掛トンネル三重県側の駐車場は満杯なので、滋賀県側の駐車場に車を停めて鞍掛峠から県境尾根を鈴北岳へと登りました。眼下に国道306号線が見えています。この国道は冬季は通行止に成るので、その期間は登山者も著しく減少しますので、静かな御池岳を堪能したい時は通行止解除寸前の鞍掛峠以外の他の登山口からの歩きが魅力です。

正面には霊仙山が大きく見えます。晴れていればその向こうに伊吹山も見えますが今回は雲の中です。

 

鈴北岳から見る御池岳(丸山)、その手前の低く成った所が日本庭園と呼ばれる真ノ谷源頭部です。あの低い所に沿って登山道が有り、御池岳山頂(丸山)へと登る道が数ヶ所付けられています。 山頂に登らず谷沿いの道を辿る(写真左へ下るように直進)と、シマリスさんの出没する岩場を通り、コグルミ谷ルートの八合目に着きます。

八合目左に下ると六合目(カタクリ峠)に下りますが、右側に直進し下るように谷が続いています。以前は良く歩かれた道ですから踏跡(谷沿いなので不明瞭)も有ります。

道は次第に谷間を歩く様に成り、右手に御池岳テーブルランドの奥ノ平へとせり上がる広大な斜面が広がります。

其処へ行くには、コグルミ谷ルートでカタクリ峠に着き稜線十字路を右は御池岳、左は白瀬峠ですが、下るように直進しても真ノ谷へ下れます。

 

御池岳(丸山)を右手に高く見て下って行きます。

 

 

 

他のお花も楽しんで…

 

 

 

シロヤシオも咲いてきましたね。

 

さて、いよいよ真ノ谷へ下ります。真の谷は何処も同じような景色ですから、迷子に成らない様に、辿り着かれたら戻る道、分岐の覚えをして置く方が良いです。

 

此の印は誰が付けたか?、カタクリ峠からの道、分岐路に付けられたモノですね。

真ノ谷には他にも白瀬峠からの道も有ります。

 

以前は歩く登山者も多く、登山道の名残りも彼方此方に有ります。キャンプを張られていた事も有りました。こんな所をウロウロ…斜面を随分と上の方までも登ったり…下ったり…

 

目的のお花は中々見付かりませんね。全く見付けられなかった事も度々有ります。そんな時は他のお花に慰めて貰うしかありません…

 

 

 

でも…今年は新たな出会いが有りましたよ。\(^o^)/…しかも、小さな塊りだけど2ヶ所も見付かって大満足。時期的な巡り合わせも有るのでしょうね。

 

 

 

存分に見付けた花を愛でて、その場所も良く憶えておかなくては…ね。

その後は、大事なモノをしまっておく様に…そっと、立ち去りましょう…他の登山者の目に付かない内にね。

 

お花とサヨウナラ…した後はコグルミ谷を下って帰途につきます。勿論、何時もの群生地の所へも御挨拶しに寄ります。

 

やっぱり此処は、規模が小さくなってきています。淋しいですね。

 

 

 

 

 

コグルミ谷を下って登山口へ

 

 

 

30分も歩けばコグルミ谷登山口へ着きました。今回は此れからの方がキツイ歩き。

舗装路の国道を歩いて…しかも峠への登り道をテクテク…、更に鞍掛トンネル三重県側から滋賀県側へ長く、暗いトンネルを歩いて戻らにければなりません。

 

 

国道306号線をコグルミ谷登山口から40分ほど登り…しかも中々の急坂で鞍掛トンネルに辿り着き、車の往来する暗いトンネルの狭い路側を、やっと滋賀県側へ辿り着きました。

今季はもう一度だけ山友さんと御池岳への約束が有りますが、そこそこ見られる状態なのを確認出来て一安心。後は、其々の都合とお天気だけ…で、もう再訪が楽しみです。