比良山系の最高峰・武奈ヶ岳は京阪神から多くの登山者が訪れる山ですが、2004年4月に比良リフト・ロープウェイが廃止されてからは手軽に…とはいえなくなり琵琶湖側から全て歩いて登らなければならなくなりました。勿論、歩いて登れば5月頃にはシャクナゲも多く観られますしそれなりに楽しめる道中も多く、お気に入りの登山道ですけどね。

逆に、琵琶湖と反対側、安曇川側の大津市坊村からの御殿山コースが最短コースに成りました。

随分と暖かくなって麓では積雪も見られなくなりましたが、対岸から眺める比良山地は未だ白く冠雪しています。

少し前に武奈ヶ岳を目指した時は新雪に難儀し、体調も優れず御殿山で撤退しましたが、もう積雪も締まって歩き易く成っただろうとヒメをお供に出掛けてきました。

前回と同じく最短コースの坊村からの歩きです。

バス停近くのトイレに寄って比良山荘前を通り、地主神社前を過ぎて明王院の三宝橋を渡って御殿山登山口から急登の山道に入ります。

大きな杉の森の中ジグザグに登り尾根に出て積雪も多く残る谷側へ回り込む様に進みます。

この付近はもう少しすると新緑が美しい場所です。

急な斜面なので滑ったら大変ですから6本アイゼンを装着して登って行きます。

 

今回は天気予報を見誤ったのか新雪も有り、曇り空でした。

 

それでも多くの登山者が来られています。道は良く踏まれていて歩き易い。

 

お天気だけが碧空でなく残念です…

 

何でもないのに…おどけているヒメ…こんな時は楽しいのです。

 

雪の量も程良くて順調に進んで行きます。

 

 

 

樹林が低い樹々になると左手には京都府県境の山々や安曇川沿いの景色も見られる様になって御殿山も近いです。

 

 

此処を登り切れば御殿山のピークです。

 

何とか御殿山に着きました。

 

武奈ヶ岳が初めて姿を現わします。御殿山からはワサビ峠へと一旦下りで前方の西南陵を登って行きます。

 

点に見える登山者…あそこ迄はまだまだ遠い。

 

先ずはワサビ峠へ大きく下ります。勿論、帰りは登らなくてはいけません。(´;ω;`)ウゥゥ

 

 

 

 

 

 

ワサビ峠へ下って西南陵を登ります。この稜線は樹々も無く見透しが良いので気持ちの良い歩きが出来ます。此れまでの苦しさが報われる所です。

 

 

 

後ろに見えるのが越えて来た御殿山です。やっと西南陵の端に登り着きました。遠くの白い山は蓬莱山ですね。びわ湖テラスや琵琶湖バレーで有名ですね。

 

随分と武奈ヶ岳山頂も近付きましたが、まだピークを二つ程越えなくてはなりません。でも此処まで来れば「登頂出来る」と確信出来て、眺望も良いので楽しさの方が勝りますね。

 

振り返る、歩いて来た西南陵…良い景色です。

 

 

何度も何度も振り返ってしまいます。

 

 

碧空だったら最高なんですけどね。

 

景色を楽しみながら登って行くうちに、いよいよ武奈ヶ岳山頂部に乗ります。

 

は~い、武奈ヶ岳山頂1214.4mに到着。比良山系最高峰です。

 

 

後ろは琵琶湖なのですが、武奈ヶ岳の琵琶湖側には左からリトル比良(鳥越峰、岩阿沙利山)、釈迦岳、コヤマノ岳、北比良峠、堂満岳などの山々が連なっており、その眺望は北の方に少し有るだけです。なので、琵琶湖対岸の湖東地方から見ると武奈ヶ岳は山頂部が僅かに右端に見えるだけなので、見られた人は少ないのではと思います。左側に見える蓬莱山は良く見えますので、蓬莱山の方が馴染みが有るかもしれませんね。

 

 

此方は北側釣瓶岳、蛇谷ヶ峰を経て朽木へと裾を落としています。

 

対岸に見えるのは近江八幡市辺り、琵琶湖で唯一人の住む沖島奥島山・長命寺山でしょうね。

 

 

 

 

 

 

山頂での休憩は北風を避けて一段下で…マダマダ寒いですからね。

 

下山は往路を戻ります。

 

此れからワサビ峠に下って前に見える御殿山を越えるのが一苦労ですが、後は下りの連続です。

 

 

 

 

今回は途中撤退する事も無く、無事下山出来ました。一緒に行ってくれたヒメの御蔭かな?

兎に角、リベンジ達成。曇り空でイマイチでしたが気持ちの良い山歩きが出来ました。

もう、雪山歩きは存分に楽しめたから今季は最後でしょう…また、今度からは暖かい低山歩きに行きたいです。