滋賀県の山といえば、琵琶湖西岸の比良山系と三重県境の鈴鹿山地。(北側には野坂山地や福井県境の山々、南側には比叡山や音羽山など京都府県境の山々も有ります)

その鈴鹿山地で最も滋賀県寄りに有る綿向山は滋賀に暮らす僕には身近な山で、一日の予定が空いた時に気軽に出掛けられる存在です。

登山口

 

登山口トイレと下図の案内板が有る西明寺口バス停で、その奥に御幸橋駐車場が有ります。

 

西明寺口バス停でトイレを済ませ林道を少し進み右折れした御幸橋の向こうに駐車場が有ります。此処から川沿いに歩きます。

 

大きな堰堤を越えて林道終点が表参道登山口表参道コース水無山北尾根コースに分かれます。メインコースは表参道コースです。

 

三合目くらい迄は杉の植林地の九十九折れ道です。良く整備されていて歩き易い。

 

三合目で林道に出て右へ少しで再び登山道に入るとアザミ小屋が有ります。

 

三合目からも同じような杉の植林地を進むと五合目避難小屋に着きます。竜王山や近江平野が望める休憩ポイント。向うの山の斜面の凸が竜王山山頂です。

 

五合目避難小屋からは自然林の中を歩く様になります。黄葉が始まっていますね。黄葉が終わり落葉した樹々の枝が冬に成ると霧氷が付いて、それも此れからの楽しみです。

 

色付き始めた紅葉を楽しんで七合目へ。

 

 

 

七合目からは谷間を回り込んでから、再び山肌をトラバース気味にジグザグに登って行きます。此処は八合目水無山北尾根コースが合流します。

 

登るにつれて樹々は疎らになって眺望も開けて来ます。

 

 

 

九合目付近。近江平野、近江富士や眼下に水無山が望めます。

 

 

最後に急な階段を登ると綿向山山頂1110mです。

 

目の前に鈴鹿山地が北から南までの全容が現れます。前面には鈴鹿第二の高峰・雨乞岳や鈴鹿のマッターホルンといわれる鎌ヶ岳が大きく見えます。

 

南側です。

 

北側です。手前は綿向山北尾根へ進むと大峠を経て雨乞岳へ、へ進むと綿向山の竜王山コースへ入ります。また、その手前左へは綿向山表参道コースの冬道が有ります。冬の積雪期は七合目からの谷沿いは危険なので尾根を歩く冬道が設定されます。

 

 

綿向山山頂から北尾根へ進んでみます。山頂よりも眺望が良く、右に鈴鹿山地、左に琵琶湖も見える様に成ります。

 

尾根を歩いて行くと、この様な木が現れます。


潜ると幸せになれる…ブナの珍変木

 

幸福のブナの木を過ぎたら少しで左に下る分岐が有ります。此れが表参道コースの冬道です。積雪期は七合目から此方に誘導されます。普段は植生保護の為通行出来ませんが、急な降雪でゲートの切替が出来ていない場合など、積雪が有れば此方を歩かれるのをお勧めします。 今回は内緒でこの冬道を下山します。m(__)m……真似をしないでね。踏まれていないので道迷いし易いです。

 

 

冬は霧氷が綺麗な林ですが、黄葉も綺麗です。

 

 

 

 

冬道の尾根を下って来ると七合目、行者コバに着きます。此処からは登って来た往路をたんたんと下るだけです。

 

 

 

樹氷・霧氷登山が楽しめるので年中、誰かしら歩かれている綿向山。地元の綿向山を愛する会、鈴鹿モルゲンロートクラブ、日野町などの活動も活発で、この11月10日は、綿向山の標高1110mに因んで「綿向山の日」と設定されイベントなども行われて多くの登山者で賑わいます。

僕は、賑やかなのが苦手なので…避けて歩いていますけど…m(__)m