春はシャクナゲやイワカガミを愛でに良く歩く御池岳のT字尾根コース。以前は登山口の表示も無く訪れる登山者も少なかったのだけど、鈴鹿10座に認定されて登山口にも案内表示や、お決まりの飛出し坊やも設置されて随分と歩く人も多くなった様子。魅力が半減だなぁ~…と思うのだけど、そう言う僕自身が体力減退で、このコースを歩くのにもチョット厳しくなってきたので後進に道を譲る時期なのだなぁ…と自身で納得。今回はやや時期外れの平日で登山者も少なくて楽しめるだろう…と単独登山です。

八日市市君ヶ畑町の奥、御池林道、小又谷林道分岐に有る登山者用駐車場から20分程御池林道を歩き、林道最高点、カーブの所に登山口が有ります。

 

林道を押し出した様な尾根に取付き、植林地を登って行きます。

 

暫く登ると植林地を抜けて振り向けば大きく天狗堂988mその向こうには日本コバ934.2m等が望まれる様になります。

 

急登を登って緩やかに成るとT字尾根の端に乗り、此処からT字の交点過ぎ迄は稜線歩きとなり緩やかで自然林の楽しい道に成ります。

 

右手側には御池岳のボタンブチが有るテーブルランドを樹々の間から望みながら歩きます。此れから先のT字の交点で直角に右折れして真直ぐに写真の右端辺りに登り着きます。

 

足元にはイワカガミが群生しています。春は足も停まり気味になります。

 

 

やがて尾根が広くなり「P918」「T字尾根」の表示が有ります。此れを確認したら90度右折れします。此処は是非確認して下さい。行き過ぎたら道は下り気味に、尾根も狭くなってきます。

 

右折れして広い尾根を緩やかに下ります。広いので尾根の最高所を辿って行けば迷う事は無いと思います。

 

暫くは広々とした自然林の雰囲気の良い所を歩きます。

 

 

次第に尾根が狭くなってきます。

 

尾根が狭くなってくると再びイワカガミの群生が足元に見られる様に成ります。

 

尾根が狭く成りました。この先で岩峰を急登し急降下します。シャクナゲの樹も多いです。

 

岩峰に登るとシャクナゲの樹の間から前方にテーブルランドが間近に見えます。

 

 

岩峰を越えたら急降下し、再び広い尾根道に成りテーブルランドへの登りに成ります。

 

尾根は複雑に入り組みますが、此処でも常に尾根の高まりを目指します。疲れてきていると、つい、緩やかな歩き易い方へと誘われますが、常に高まりへと向かいます

 

 

直ぐ左横にはボタンブチが近く望めます。テーブルランドに取付いて急登する様になったら踏跡も明瞭になって大きな岩の右横のテーブルランド下り口に飛出します。

 

 

テーブルランドに乗ったら、もし下山にもT字尾根を下る心算なら下山口の場所が特定出来る様に自身の目印、景色を憶えるとかリボンテープとかを作っておかれると良いです。

眼下に歩いて来たT字尾根。向こう左端に登り着き、交点から此方に登って、此方左端へと辿り着きました。

 

登り着いたら左の先にはボタンブチが見えています。琵琶湖や彦根市街も見えています。

 

少し右手奥には丸山(御池岳山頂)も見えます。此処からは好きな様にテーブルランドや山頂を散策すれば良いですね。

 

比良山系、琵琶湖、近江盆地の景色。右から彦根市、東近江市、近江八幡市辺りです。

 

近江盆地の左手、山側には左から釈迦ヶ岳、御在所岳、雨乞岳、イブネ、右の凸は綿向山でしょうね。

 

更に左には手前に竜ヶ岳や静ヶ岳なども見えますね。

 

登山開始時にも見えていた天狗堂、日本コバです。手前はT字尾根。

 

テーブルランドを高まりへと登ると奥ノ平です。

 

ボタンブチへ行きます。

 

 

ボタンブチからの眺め。

 

 

 

 

 

円山(御池岳山頂)へ行きます。左寄りのピークです。

 

御池岳山頂1247m、鈴鹿最高峰です。周りに樹々が繁っていて見晴らしは悪いです。

 

御池岳(丸山)から樹林を抜ける様に南東に進むと奥ノ平に行けます。奥ノ平はテーブルランドを見渡す高所です。

 

奥ノ平から北を望むと霊仙山と伊吹山が見えます。

 

奥ノ平から見たボタンブチ。

 

 

奥ノ平で展望を楽しんだら、南東へテーブルランドの端へ進みます。左手近くに藤原岳が見えています。

 

テーブルランドを縦断して先端へ進みます。(下山に入っています)

 

藤原岳が見える奥ノ平から南西に眼下に見える土倉岳1049.5mへ下ります。

 

テーブルランド南西端に土倉岳への表示が有ります。此処を下ります。

 

あのピークが土倉岳です。急降下してから登り返します。

 

 

半分位下って来ました。

 

下に見ていた藤原岳が上に見えます。

 

 

あのガレ場の横を下って来ました。此れから土倉岳へ登り返します。

 

土倉岳山頂1049.5mです。此処から登山道は左にやや鋭角気味に曲がります

 

土倉岳からは緩やかに雰囲気の良い尾根道を下ります。此処も春には足元にイワカガミの群生が続いて楽しませてくれる道です。

 

 

 

尾根道はこの先右へ右へと進路を取りノタノ坂から小又谷林道へ下れば無事周回下山なのですが、チョット冒険心が出てしまいました。左にというか…真直ぐ進んでみました。

 

送電線鉄塔巡視路に入り込みました。ヘリポートが有ります。

 

送電線鉄塔からは道が不明瞭に成りましたが、その儘踏跡も無い尾根を下ります。チョット無謀に思えますが僕の記憶の地図上では御池岳の真ノ谷が下って来ており、その流れがやがて愛知川源流に成る谷が…此処を下れば出会う筈…と自分を信じて急降下の尾根を樹々に摑まりながら下りました。

 

下り切ると谷に出ました。この尾根を下って来ました。

 

どうやら真ノ谷の下流、善右衛門谷三筋滝下流?(あくまでも僕の記憶地図上)に着いた様です。まぁ…何処にしても下れば何時かは茨川廃村に着けるはずです。

 

 

谷沿いに下って歩きますが、その長さに(不安な時は長く感じますね)辿り着けるだろうか?と不安になったりもしますが、雰囲気の良い沢沿いですから自分を信じて楽しんで歩かなくてはね…でも、やがて見覚えの有る、来た事が有る景色に成りました。

 

この神社と鳥居で確信。茨川廃村に着きました。

 

 

 

 

茨川に着けば後は登山口を見付けて沢から尾根に登りノタノ坂経由小又谷林道に出て愛車の待つ御池林道登山者用駐車場に辿り着けます。少しばかりの好奇心と冒険心で随分と遠回りをしましたが、久し振りの単独行で、これもまた久し振りの楽しい山歩きが出来ました。