日本百名山の大台ケ原は太平洋の黒潮の影響を受け豊かな雨量に恵まれ苔生す台地は豊かな植生を育み珍しい隆起台地の景観が際立っています。
大台ケ原駐車場は広くて車を停めるのには苦労はしませんが夜間や未明に着く車も多くて前日車中泊しましたが、何度となく起こされてやや睡眠不足気味です。
気持ちは分かりますが、車の音よりも此れからの山歩きへの嬉しさへの興奮なのか若い女性の発する高い叫ぶ様な会話…夜中に歩き始める訳でも無いグループの声が特に耳に障ります。
大台ケ原駐車場からはビジターセンター左側の道を入ります。最初の分岐を左に選び散策路を東へと進みます。
目指す日出ヶ岳や正木嶺を樹間に眺めつつ進むと正木嶺鞍部の展望台に着きます。
鞍部を左折れして手摺の着いた階段を登って日出ヶ岳山頂を目指します。
日出ヶ岳山頂には展望台が有りますが、展望台に登る以前から素晴らしい展望です。
展望台に登れば東に尾鷲湾、西に大峰山脈が望める360度の大展望です。
展望台を降りて日出ヶ岳山頂からは先程の鞍部まで戻り直進します。
板張りの木道を正木嶺から正木ヶ原へと向かいます。
振り返ると日出ヶ岳山頂。展望台も見えています。
正木嶺に登り返しました。日出ヶ岳山頂から30分ほどです。此処から次第にシオカラ谷へと高度を下げる様に歩きます。
正木嶺から40分位、立ち枯れた白骨林や笹原の木道で正木ヶ原を楽しみ登山道に出ると神武天皇像が有る牛石ケ原に着きます。
牛石ケ原に立つ神武天皇像。
伝説の牛石と御手洗池の間に続く石畳道を行き広葉樹林に入ると分岐が有り左へ寄道すると大蛇嵓(だいじゃぐら)の絶壁に立てます。牛石ケ原から15分位です。
大蛇嵓に着きました。
僕は此処までで十分です。
大蛇嵓で絶景を堪能したら元の分岐に戻り左折れ。少し登ってから石楠花坂を下って行きます。大蛇嵓から50分位で最下部のシオカラ谷へと下ります。春の花期は綺麗でしょうね。
シオカラ谷の吊橋を渡り急な階段を登って雑木林の道の急登です。駐車場迄は160m以上50分ほどの登りに成ります。今回のコースでは最大の登り道です。
急坂の針葉樹の森を抜けてブナ林の水平道を左へ進むと大台ケ原駐車場へ戻ります。
初夏にはシャクナゲやアケボノツツジ5月中頃のシロヤシオなど、また秋にはモミジ、カエデ、ブナ、ミズナラの紅葉、黄葉の時に訪れれば更に素晴らしい山歩きが出来たかもですが、時期外れの今回でも素晴らしい展望が得られ、多くの登山者で賑わっており満足な山歩きが楽しめました。
歩行距離7km 累積標高差465m 歩行時間4時間(ゆっくり)で、展望の良い所々で腰を下ろしたので5時間程の山旅でした。