滋賀県の比良山系最高峰で日本二百名山である武奈ヶ岳に行って来ました。

比良山系には網目の様に登山道が有るので、そのルートは色々と好みに寄って組み立てられるのですが、武奈ヶ岳への登山口は大きく3ヶ所が有ります。

①坊村…大津市琵琶湖大橋から国道477号線を北西に進み途中町で国道367号線に入り                             

    北上して坊村町の明王院からの登山口(御殿山コース)

②イン谷口…琵琶湖大橋から国道161号線(湖西道路)で北上し比良ICで降りて県道322

      号線を山手へ進み林道で登山口(5本程のルートが交錯)

③ガリバー青少年旅行村…国道161号線を北上し白髭神社を過ぎたら左車線、高島市

            街方面に進み県道296号線へ左折れして鹿ヶ瀬集落奥(大き

            く八淵の滝を経るコースと広谷を経る山頂最短コース)

縦走コース以外では武奈ヶ岳へは凡そこの3コースですが、登山道が網目の様に通じているので好みや体力でコースを設定出来るのでお出掛けの時は是非登山地図を持って行かれる事をお勧めします。

今回は③のガリバー青少年旅行村から広谷を経て武奈ヶ岳に登り、下山は北稜を細川越へと大きく周って広谷へ下り往路を戻りました。

 

ガリバー青少年旅行村登山者用駐車場に車を停めて右奥へと整備された広い道を進むと登山口が有り直ぐに沢沿いを歩くルートが分かれますが、この先の大摺鉢で合流します。今回は一般ルートで大摺鉢へ向かいます。

 

大摺鉢から沢沿いに登るルートは八淵の滝を経て八雲ヶ原に至るルートで勿論、武奈ヶ岳にも行けますが一旦南側に向かうので遠回りに成ります。今回は此処で渡渉して右側から急登する道を進みます。

 

暫くは谷筋を西に進み左岸から右岸に渡り広谷への登山道を行きます。

 

 

ほどなく滝方面へ下る細い分岐を分けます。この道は八淵の滝の上流の七遍返しの渕に繋がっているので夏場の八淵の滝散策周回での帰り道に使えます。

 

 

滝の音を聞きながら登り、稜線を巻いて平坦な道を進むと広谷に着きます。

 

広谷イブルキノコバと共に主要な分岐路で、その方向によって大きく行先が変わる所で多くの登山者が迷われる場所です。是非とも地図を確認して進まれると良いですね。案内表示にも多少の原因は有りそうですが、細川越は武奈ヶ岳の北側の尾根に通じる道で武奈ヶ岳山頂へ向かうにはイブルキノコバへ向かうのが正解です。勿論、道は日本中に通じているので遠回りしたい人は何方に向かっても目的地に行けますけどね。実際、僕も下山時は細川越を周って此処へ下って来ました。

 

広谷からは木橋(腐食が進んでいます)方向に行くとイブルキノコバを経て武奈ヶ岳へのコースです。

 

 

 

広谷からイブルキノコバを経て50分位に中峠からの道を合わせます。中峠は主要な交差点南比良金糞峠、坊村からの御殿山コースのワサビ峠などと通じているので各方面からの登山者が行き交う場所になります。此処で武奈ヶ岳山頂も望めます。

 

 

道は西南陵の御殿山コース山頂手前に飛出します。山頂は目の前です。

 

西南陵と左に御殿山を望みます。

 

山頂へ向かいます。

 

眺望は北側、湖北方面に広がっています。右の山は釈迦岳1060.3mでしょうか?左の方へ尾根続きに岩阿沙利山686.4m、岳山565mと続き高島へと裾を落としています。登山口のガリバー青少年旅行村はそれらの山々の此方側手前の谷に有ります。

 

武奈ヶ岳山頂1214.4mです。背景の山は釣瓶岳1098m蛇谷ヶ峰ですね。

 

山頂でゆっくりと景色を見ながらお昼休憩を済ませたら北側の釣瓶岳との鞍部、細川越に下り眼下の谷沿いに右方向に進んで広谷へと向かいます。

 

山頂とはお別れして…

 

 

 

北側へと下って行きます。

 

 

 

武奈ヶ岳山頂から30分程で細川越に着き右折れし15分程で狭いですが源流部の湿原でのどかな雰囲気のスゲ原を通ります。武奈ヶ岳への登りでは敬遠しましたが下山時には時間に余裕を持って是非このルートを歩かれる事をお勧めします。緩やかな沢沿いの道が広谷まで続きます。

 

広谷小屋です。残念ながら公開小屋ではありません。同志社大学山岳会の小屋との事。此処を過ぎたら広谷も近いです。

 

川沿いの道の渡渉を繰り返して歩きます。渡渉先の道を探りながら進みます。

 

 

 

 

広谷分岐に着きました。細川越から40分位、武奈ヶ岳山頂から1時間30分位で広谷に着きます。後は1時間程往路を下って大摺鉢に戻れます。

 

大摺鉢まで下山しました。登山口迄は残り30分程の平坦道ですからスッカリ下山気分です。水着は無いのでズボンはそのまま、上のシャツや肌着を脱いで一泳ぎです。逞しい若者の裸体でなくて申し訳ないけれど一泳ぎするだけで体も気分もスッキリです。残念ながら今回は単独登山なので僕の写真は有りません。ガリバー青少年旅行村の駐車場に着く頃にはパンツもズボンもそこそこに乾いて、気持ち良く帰途につきました。