御池岳へT字尾根から登るには東近江市の永源寺や永源寺ダム湖畔を国道421号線で北上してダム湖が川に変わった橋を渡り如来堂(郵便局、警察派出所有り)の分岐を左へ県道34号線(多賀永源寺線)に入り政所集落を抜けて御池川沿いに轆轤師の里でもある箕川、蛭谷君ヶ畑(天狗堂988m登山口有り)を抜けて御池川小又谷と合流して東から西への流れが北から南への流れに変わる辺りに登山者用の広い御池林道駐車場が有ります。

5年程前迄は停めて有る車も無い時がある程登山者も少なかったのですが滋賀県東近江市が選定した鈴鹿10座(御池岳、藤原岳、竜ヶ岳、釈迦ヶ岳、御在所岳、雨乞岳、イブネ、銚子ヶ口岳、日本コバ、天狗堂)の御池岳登山口にT字尾根が含まれて道標も整備されてから次第に登山者も増えてきました。最近にはバイオトイレも整備されました。

鈴鹿10座の中には三重県側から登る方が歩き易い山も多いけれど、鈴鹿10座は滋賀県東近江市が選定した事に拘って滋賀県側から全ての山を歩きましたが登山道や道標、案内表示等未整備な部分がまだまだ多いです。

御池林道駐車場に車を停めて林道を其の儘20分位歩き林道最高所のカーブ辺りに尾根に取付く登山口が有ります。(近江10座登山口のマーク・飛出しぼうやが有ります)

尾根を急登して自然林が多くなった頃に振り向くと天狗堂が大きくその向こうに日本コバ等が眺められます。

 

 

 

自然林に変わった雰囲気の良い道を登って行くとP878に着きます。此処はT字の端です。T字尾根の稜線上に乗りました。向こうに見える山は御池岳テーブルランドです。

 

 

御池岳テーブルランドボタンブチを下から見上げています。T字尾根交点まではこの景色を右に見て進みT字交点からは正面に見て歩きます。

 

T字尾根に乗ったら花も眼に着く様に成ってきます。

 

尾根が広く成って踏跡も疎らな所に「T字尾根」の表示が有ります。P918の表示も有ります。此処がT字の交点で進行方向を右に直角に曲がりテーブルランドを正面に見て進みます。

 

最初は広々とした尾根の高まりを意識して進み(常に尾根の上を歩く)ますが次第に狭く成りシャクナゲの咲く岩峰のピークを越えると再び広い尾根を歩く様に成ります。足元にはイワカガミの群生が咲き誇ります。

 

 

 

 

 

 

狭い尾根を登り岩峰のピークに近付くとシャクナゲも見られます。何時もこの付近で休憩します。

 

 

 

前方の岩峰を越えて少し急降下したらいよいよテーブルランドへの登りに成ります。

 

 

 

 

 

ボタンブチが間近に迫って来ます。

 

次第に広々とした尾根の登りに成りますが、迷わない様に常に尾根の高まりへと意識して登って行きます。

 

頑張りました。もう少しでテーブルランドに乗ります。

 

歩いて来たT字尾根を振り返ります。何処を歩いて来たか分かりますか?

 

 

背後に天狗堂T字尾根を背負ってテーブルランドのT字尾根下り口に着きました。

 

歩いて来たT字尾根。左側端へ向う側から登り着き、真中の交点から此方に向かって登って来ました。

 

 

広々としたテーブルランド。左の崖がボタンブチ右端の高まりが奥ノ平御池岳山頂の丸山は真中やや左のピーク(低く見えますが遠くなので…)

 

ボタンブチへと歩きます。

 

此処がT字尾根を登りながら見えていたボタンブチ

 

ボタンブチから振り返れば奥ノ平

 

 

ボタンブチから見下ろすT字尾根。右には深い谷。過去には遭難死亡者も発生した谷ですね。

 

 

御池岳山頂は何度も来ているので奥ノ平でお昼休憩します。

 

 

奥ノ平でお昼休憩したらテーブルランドの高まり沿いに南東へ進むと藤原岳が望めます。1140m、最高所天狗岩で1171mも有るのですが此処から望むと小さく見えますね。

 

南東端から見るテーブルランド。とても広い原野です。

 

南東部から南西寄りに崖縁を周ります。藤原岳方面から竜ヶ岳方面の展望ですね。

 

T字尾根から登り着いた所よりも南側の眼下に土倉岳1049.5mが見えます。下山は土倉岳山頂を経由して左へ尾根を下り緑色の尾根から小又谷へ下山します。

 

 

崖っぷちを急降下して緩やかに土倉岳へ登り返します。

 

此処を下って来ました。

 

土倉岳山頂です。登って来た道からは此処で左に鋭角に折れて尾根道へと下ります。

 

土倉岳から下る尾根道も足元にはイワカガミの群生が多いです。

 

 

土倉岳からは右寄りに下ってくだって小又谷の鉄橋を渡れば小又林道に出ます。

 

 

小又谷林道に出たら10分も歩けば御池林道駐車場に戻ります。

 

 

以前はこの程度の歩きも物足らなかったのに今回の山歩きでは一登りしては小休止する繰り返しで山友さんも呆れ顔…いえ、決してそんな表情は出さないで付き合ってくれるけど、ガンガン歩きたい人だけに想像がつきますね。毎年春の山歩きには欠かせない御池岳のT字尾根も今回辺りが最後かなぁ~と思わせられる山歩きでした。高山から低山へ低山からハイキングへと歩けなくなる山が増えてきてチョッピリ淋しさを感じるこの頃です。