筆捨山は以前は岩根山と言われて鈴鹿峠から東に延びる尾根上に有ります。
室町時代の絵師狩野元信がこの山を描こうとしたが千変万化する自然に感動して筆を捨てたという逸話が山名の由来になったといいます。
場所は鈴鹿峠を三重県側に越えた伊勢坂下宿と関宿の中間辺りでその麓の登山口である観音山遊歩道分岐からだと30分位で山頂に立てます。また関宿からだと2時間20分位で山頂に着く事が出来ます。
今回その筆捨山を歩くのに考えたのは車を麓にある道の駅「関宿」に駐車して隣に有るJR関駅前バス停から亀山市コミニュティバスの西部ルートで伊勢坂下バス停まで利用して伊勢坂下~筆捨山~関宿と歩くことにしました。
ただ、亀山市コミニュティバスの便は関駅前を8時54分、12時32分、15時32分、18時だけなので8時54分に間に合う様に道の駅「関宿」に着かないといけません。
コミニュティバスの時間は変わる事も有りますので、利用される場合は確認して下さい。
バスに乗るのもしかもコミニュティバスに乗る機会は滅多に無いのでこれも楽しみ。
亀山市内からのバスを待ちます。バスにはお客も無く途中のバス停でも乗る人も無く関駅を出たバスは国道1号線を鈴鹿峠方向に走ります。鈴鹿峠近くなって国道から旧道へと分岐を入り終点の伊勢坂下バス停に着きます。
バス終点の伊勢坂下バス停です。鈴鹿峠下にある坂下宿はかっては本陣3軒、脇本陣1軒を構える大きな宿場だった様ですが今は数軒の家並みが残るだけです。静かな旧街道を山裾に沿って南に歩きます。歩いて来た東海自然歩道は沓掛の家が数軒並ぶ外れで柘植の余野公園に向かって右折れしますが筆捨山へは観音山遊歩道の案内に従い此処で左折れして山に入って行きます。
谷間の小さな沢を渡り返し常緑樹の繁る山腹をジグザグに登って行きます。
やがてヤセ尾根に出て雑木と松の繁る道は露岩が多く複雑な地形ですが道端には鉄柵などが整備されています。
展望も次第に開けてきます。
筆捨山山頂から西に張り出した大きな露岩も現れ高畑山、鈴鹿峠、三子山などの鈴鹿の山並みも北西に望まれます。
更に登降を繰り返して進んで行くと筆捨山の頂上に到達します。
筆捨山山頂に着きました。此処まで約3.2km、1時間20分掛かりました。特に眺望が良い事も無く尾根道の途中という感じなので通過します。
同じ様なアップダウンを繰り返して進みます。
山頂から40分位で樹間に国道1号線が見られ傾斜が緩やかになると左に羽黒山への道を分けます。
山頂から1時間10分羽黒山分岐から30分位で展望台に着きます。少し休憩します。
展望台からは関の街並み伊勢平野、南に錫杖ヶ岳、鈴鹿南部の山々、明星ヶ岳などの眺望が楽しめます。此処でお昼休憩をしました。
展望台から少し下ると東屋も有りました。
急階段を下ると舗装路に出て左折れし新池に降りて来ると赤い吊橋が有ります。
此処まで来ると国民宿舎関ロッジの裏手に出て玄関に回り坂道を下ると関宿の西に着きます
関宿の街並みを約1.8km東の追分まで旅人気分でのんびり歩き道の駅「関宿」へ辿り着きます。坂下宿から関宿まで3時間強~4時間の楽しい山旅もお終いです。




























