本来寒いのは苦手なので冬の時期は比較的お天気が良くて陽射しが暖かい地方太平洋側の愛知県や三重県などの里山歩きに出掛ける事が多いのですが熊野古道もその全てではありませんが名の有る場所を何とか周回して辿っています。

熊野古道熊野三山(熊野本宮大社、熊野速玉大社、熊野那智大社)に参る為の道。伊勢から吉野から高野山から京都からなど幾筋かのルートが有りましたが代表的なものが紀伊半島を西回りする「紀伊路」と東回りの「伊勢路」(東熊野街道)です

紀伊路は平安中期から鎌倉期にかけて盛んに行われた法皇や上皇らの御幸ルートで道筋には熊野権現の末社として九十九王子社が祀られていました。伊勢路はこれに対して江戸時代以降盛んに歩かれ伊勢参宮を終えた旅人や西国三十三ヶ所巡りの巡礼たちが辿った道。起点の田丸で巡礼装束に身を改めた旅人が幾つもの険しい峠を越えて憧れの地熊野を目指した道です。もう数年前に成りますが三重県の山を歩いてJR紀勢線の駅で電車の時間待ちの間に配布用棚に見掛けた一冊のガイドブック「熊野古道伊勢路」が眼にとまりました。

下記のウォーキングルートは学術的な調査や研究に基づいて古道ルートを規定限定する意味で作られたものでは無いそうですが熊野古道を多くの人に歩いて触れて貰う為に作成されたとの事でこの冊子を手にしてから此れまでに黒丸印のポイントを歩きました。

 

ただ山歩きでも同じですが僕達のアクセス手段はマイカーですから駐車場が必要ですし目的地を歩いた後又は前には往路を戻るか他の周回路を辿る必要が有りまた歩くのが目的ですからせめて数時間の行程で計画したいところです。

今回はそんな熊野古道伊勢路の歩きは2⃣の三瀬坂峠を計画。比較的に電車でも車でもアクセスし易い場所でJR三瀬谷~JR滝原駅の間であり道の駅「奥伊勢おおだい」道の駅「奥伊勢木つつ木館」との間に有ります。登山口間の距離は2.2km、歩行時間60分です。

以下の図の様に書かれていますが登山口までのアクセス時間距離が問題ですね。道の駅「木つつ木館」から1.3kmのみ明確なので道の駅「木つつ木館」に車を停めて④の常夜灯から②地蔵へ歩き満足出来たらJR三瀬谷駅から電車で戻り歩き足らなければ国道42号線沿いに歩いて戻ることにしました。

 

此処が道の駅「木つつ木館」です。あまり邪魔にならない様に奥の駐車場に停めました。

 

国道42号線から入る道は地方道の様で右奥には瀧原宮が有り左へは旧道でしょうか?人家が多く並んでいます。写真の両側は道の駅や瀧原宮の駐車場に成っています。

 

道の駅から鳥居を潜ってT字路には早速三瀬坂峠登山口1300mの表示が有りました。

 

表示に従い左の方へ舗装路を歩きます。

 

 

瀧原宮境内外れには真新しい足神さん陸道神が祀られています。最近ルート整備された様ですね。

 

直ぐ近くに三瀬坂峠への案内表示が有ります。

 

田舎の住宅地を真直ぐ抜けて行きます。時折梅の花が咲いて良い香りが漂います。

 

更に進むと道が分かれています。此処には案内表示が有りません。さて、困った。僕達は山沿いに進めば問題無いだろうと右側を選択しましたが結果は何方でも良いです。左側に行けば国道42号線に出ますが右の道もいずれ左側の国道に出るのです。

 

不安になって庭に出ておられた人に尋ねたら国道に出て少し先に登り口が有るとの事。

 

此処が絵地図④常夜灯の場所の様です。此処も公園に整備中な感じで右へ道が続きます。

 

三瀬坂峠1100mとあります。間違い無し。

 

 

 

比較的開けた道です。良く整備されているのですね。

 

急な坂を登ると堤防で出来た池が現れます。三瀬坂峠溜池ですね。

 

この付近は雰囲気の良い感じの道です。

 

池近くの良い雰囲気を感じる間も無く急登の植林地の道を登る様に成ります。

 

 

未だ新しい立派な案内板が出来ています。此処だけでなく所々に鹿垣が見られます。

 

 

 

 

道沿いの崖付近にも丁寧に注意書きが書かれています。

 

この位は問題外…と思われる様な崖ですけどうっかりすると…ですね。

 

 

 

登るに連れ峠近くに成るにつれて傾斜が増してきます。

 

 

峠に着く前には傾斜も緩やかになって三瀬坂峠256mに着きます。

 

三瀬坂峠に着きました。茶屋跡の様ですが痕跡は有りません。石室が有り中には地蔵が祀られています。宝暦地蔵(宝暦6年1756年)です。丸太でベンチも作られています。眺望は此処を含めてルート中全く有りません。ヒメはそれが御不満な様子。

 

 

 

折角ですから暫し休んでお菓子やコーヒーなど頂いて三瀬谷側へ下ります。

 

 

あっという間に半分を下って来ました。因みに歩き始めが9時20分常夜灯登山口が9時52分三瀬坂峠が10時40分です。途中で何度も休憩しながらのゆっくり歩きでこの時間です。

 

下って行くと林業作業道との分岐が有りました。此処まで車が入れそうです。

 

更に下ると貯水池が有り舗装路に成ります。

 

更に下って高速道路が見えて広場が有ります。三瀬谷側から登る場合は此処を駐車場に利用する様です。

 

紀勢自動車道や人家の屋根が近く成りました。もう直ぐ登山口道路に出そうです。

 

この様に簡易トイレも整備されていました。綺麗に掃除されています。

 

 

 

此処が三瀬谷側の登山口です。右側には立派な民家が建っており民家の庭を歩いて行く感じがしますが道路なのですね。此処に11時20分着熊野古道伊勢路三瀬坂峠歩き一応終点という事に成ります。此処から如何するか?…歩き足らないので国道42号線に出て歩いて道の駅「木つつ木館」に戻る事にしました。…( -.-) =зフウー…

 

此処から県道舗装路歩きの始まりです。

 

高速道路の下を潜ってテクテク…

 

 

この様な案内表示が有りますのでこれが正規の熊野古道を巡る道なのですねぇ。

 

三瀬坂峠登山口から国道42号線まで2800mですね。とても遠く感じました。

 

左手後ろに越えてきた三瀬坂峠の山を横に高速道路高架を見て歩きます。

 

11時20分に下山して県道をテクテク…国道42号線に12時15分着です。電車で帰る時は右側へ進みます。道の駅「奥伊勢おおだい」とJR三瀬谷駅が有ります。僕達は歩きなので左側へ国道沿いに道の駅「木つつ木館」に戻ります。

 

11時20分に下山国道に12時15分国道・高速道路入口には12時20分通過

 

今は営業していないドライブイン「あら竹」前に12時45分。

 

道の駅・奥伊勢木つつ木館には13時20分。チョット掛かり過ぎですが途中でお腹が空いたし疲れたしで御握りを一つづつ頂いて休憩しました。結局下山後に11時20分~13時20分の2時間の舗装路歩きです。峠越えの歩き始めが9時20分で下山が11時20分の2時間ですから合計4時間の歩き。これなら往路を戻った方が歩きとしては楽だったかも…ですねぇ~

 

 

これで特に見せ場も無かった熊野古道伊勢路・三瀬坂峠の旅もお終いです。ヒメはやや御不満。僕はこんな歩きも良いもんだと思うけれど山歩きばかりは行ってみないと分かりませんし好みも有りますよね。予定では近くの日帰り温泉にでも行って汗と疲れを流し翌日も次の熊野古道歩き…と思っていたけど今回は一部高速道路を使って帰宅することにしました。

でも帰宅したら…「次は 何処へ行くぅ…」とヒメ。なんとか頑張ります!