矢頭山三重県の一志町と美杉村の境に有り役ノ小角によって開かれたという伝承を持つ一際鋭い峰を持った山です。

登山口中宮公園又は県道43号線や林道でつながる矢頭峠からですが矢頭峠には駐車場が有りません。駐車場が有る中宮公園に車を停めて、御峰コース不動滝、椿小屋、大日拝展望台を経て矢頭山山頂へ至り、下山は矢頭峠(仁王峠)に下り、県道43号線で中宮公園に戻る、周回コースで歩きました。

案内図の時計回りで周回します。

 

中宮公園(一志町)には推定樹齢1300年樹高42mの矢頭ノ大杉(県指定天然記念物)など幹周り数mの大杉が林立し遊歩道、トイレ、駐車場などが設けられています。

 

登山口は中宮公園から20mほど歩き、左から沢の流れが有り両岸に道が有ります。左へは御峰コース右へは滝見コースと成っていますが、10分位先の不動滝で合流します。

鏡滝と不動滝を経て進みます。

 

 

 

沢沿いの道は30分弱で林道を横切ります。此処に東屋風の椿小屋が有ります。この林道は今回下山する矢頭峠から此処に通じています。

 

この山はほとんどが杉・檜の植林で雑木林は頂上と尾根周辺にしか有りません。春から初夏にはホウチャクソウ、チゴユリ、サワギク、タツナミソウ、ガクウツギ、コアジサイ秋にはホトトギスが見られます。林道を横切って進みます。

 

 

やがて尾根上に出ます。遠くから見ても鋸刃状の稜線が見える程幾つかの峰が有りアップダウンが激しく固定ロープを頼りに急登、急降下を繰り返します。

 

 

 

 

歩き始めて1時間強でピークの大日拝展望台に着きますが樹々が生茂り展望は有りません。近くに秋葉大権現の石標が有ります。この峰からの下り、西南に高見山地の山々手前に髭山が望めます。

 

髭山への分岐を左に分けてヤセ尾根を慎重に通過します。

 

やがて岩場を歩く様になり大岩を回り込んで樹間を抜けると矢頭山山頂に着きます。

 

 

 

 

 

矢頭山山頂730.8mです。御峯とも呼ばれ一隅に蔵王権現を祀った石の祠が有ります。展望は東西に開けています。中宮公園から2時間程掛かりました。

 

下山は祠の裏に続く道を行き、矢頭峠(仁王峠)に下ります。

 

頂上からは幾段かに分けて 急降下が続きます。

 

 

 

急降下で30分も下ると階段道に成り矢頭峠も近いです。

 

 

県道43号線の矢頭峠に着きました。山頂から40分位です。峠に出たら右折れして県道を10分も歩くと中宮公園に辿り着きます。

 

 

 

 

 

今回も変化に富んだ 楽しい山歩きが出来ました。

歩行時間2時間15分(3時間10分)、歩行距離4km、累積標高差497m程です。その割には歩いた感タップリでした。 下山後中宮公園でゆっくりお昼休憩をしました。