鈴鹿山地は北は霊仙山1083.5mから南下、最高峰の御池岳1247m、藤原岳1140m、竜ヶ岳1099.3m、釈迦ヶ岳1081.9m、そして鈴鹿盟主・御在所岳1209.8mを経て鎌ヶ岳1161m、仙ヶ岳961m辺りから高度を下げ国道1号線の鈴鹿峠へと三子山568mを下り鈴鹿峠から更に南下して高畑山773.3m、那須ヶ原山800m、油日岳693mを経て滋賀・三重県境を越え三重県伊賀市の旗山649.5m付近まで続きます。

この仙ヶ岳付近から南部は登山者も少なく成りますが鈴鹿縦走路は続いており比較的静かな山歩きが楽しめます。今回は、その内の高畑山773.3mへ縦走路を鈴鹿峠から往復で歩いてきました。

登山口の鈴鹿峠へは国道1号線を滋賀県側から三重県側へ車を走らせ鈴鹿トンネルの手前で2車線有る追越車線を走り鈴鹿トンネル手前で右に入る道に入ります。道は峠の上に出て突き当りT字路の一段上に駐車出来る広場が有ります。T字路左のお茶畑前にも停める事が出来ます。

T字路右側には人講灯篭とトイレが有ります。参考までに、下山後車で国道1号線に出るには写真の道を左へ、国道に合流出来ます。(国道1号線は複線で一方通行で、登山口への行き来は滋賀県側からのみです)

 

万人講灯篭からお茶畑沿いに歩き前方の林に進みます。

 

この道は旧東海道、宿場を辿る道で奥へ進むと坂下宿手前は土山宿です。

 

杉林の入口に左へ鈴鹿の縦走路、三子山、四方草山(御在所岳方面)への分岐。

 

更に少し入ると高畑山への分岐が有ります。

 

杉林の中を登ります。

 

今は道の駅「あいの土山」の前に有る田村神社跡を通ります。

 

続いて直ぐに登山道から左に天然記念物の「鏡岩」が有ります。この先は絶壁の3m程の岩塊が有り三重県坂下宿側が望めます。昔山賊が旅人を見て危害を加えたという伝説も有り鏡岩は別名「鬼の姿見」とも言われています。

 

眼下に見える国道1号線。この鈴鹿峠付近は上り線と下り線が分かれて走っています。

 

坂下宿は左側の山裾辺りになります。現在とは反対側の山裾を通っていたのですね。室町時代の絵師狩野元信が描こうとしたが千変万化する自然に感動し筆を捨てた…という逸話が山名の由来になった岩根山が「筆捨山285m」と呼ばれるようになった山裾を通り関宿へと続いています。

 

杉林は雑木に変わり急坂を登るように成ります。

 

更に尾根道に変わり、急登を登れば次第に開けてきます。

 

 

 

 

 

 

やがて高畑山へのコース上一番難所というナイフリッジが現れます。固定ロープと灌木頼りに登り返します。それ程でもないけれど注意してね。

 

 

 

無事に登り着きました。 帰りも此処を通ります。

 

後は尾根道を登り小ピークを越せば笹原を一登りで高畑山山頂に飛出します。

 

 

高畑山山頂773mです。展望は良さそうですが今回は無し…

 

 

撮ってくれる人も居ないのでタイマーでパチリ。

 

高畑山から更に縦走路を進み溝干山770mを経て坂下峠に下り林道で国道沿いに歩き坂下宿からの旧東海道で鈴鹿峠に戻る周回コースも可能ですが体力脚力を持て余すハイカーにしかお勧めしません…貧弱な僕は往路を戻ります。(坂下峠からの歩きが辛い)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

登山口へ無事 降りて来ました。

 

杉林を抜けて鈴鹿峠・万人講灯篭の駐車場にもどります。

 

鈴鹿山地南部野登山851.6m、鬼ヶ牙488m、臼杵山630m、油日岳693m旗山649.5m、小平山717mなどが有りますが登山者も少なく静かな山歩きが楽しめます。今回も一組のペァと出会っただけでした。

山歩きに行けば 人恋しくなる僕だけど、こんな山歩きもイイモノです。