私はジュエリー作家をしていますが、
販売する作品を作るときに『誰か』を思い浮かべながらつくるのはとても楽しいのです。
その『誰か』は『彼女』
その『彼女』はこんな雰囲気。
・・・・・
色も楽しめて重ね着も楽しめるファッションが好き。
明るい性格だけど時々引っ込み思案のところもある。
若いころ、ちょっと年上の優しい彼と結構熱い恋をしてきた。
彼とゴールインして、
楽しいご家族がいて、最初はフルで事務の仕事をしていたけど、子育てに合わせておしゃれな雑貨屋さんにパートに入ったり、インテリアショップの仕事をしたりしてきた。
今は仕事を辞めてフリーになった。
だから旅行も楽しんでいる・・・そんな彼女がつけてくれるリング・・・
ペルソナ・・・
誰に向けて発信するのか?
どういう人に伝えたいのか?
ということを起業するときにコンサルタントの講師さんなどからアドバイスをもらうことが多いと思います。
ペルソナをはっきりさせることは
私もとても大事なことだと思います。
15年ほど前だったかな、
ショップを始めるときに商工会議所から紹介していただいたコンサルタントの先生からも、ペルソナについては丁寧に教えて頂きました。
その後、ショップは閉店し、個人のアトリエで制作や教室をやっていた時も、
ペルソナは集客の参考にしていました。
そういった経験から、
ペルソナはできる限り絞り込んだ方が良いように思います。
『50代60代の女性。
時間もあって経済的にも余裕がある。おしゃれが好きな人!!』
って言うのは
良いんですが・・・広すぎる。
この人にも買ってほしいし、あの人にも買ってほしい。
そうなんですよね~!そう思うんですよ。
でも、もっと絞って、
例えば物語の主人公みたいに絞り込む方がいい。
ペルソナを主人公にして物語を作ればいい。
この人にも、あの人にもって思う場合は、
私の場合、作品をシリーズに分けて別々の物語を作ってしまうかな。
彼女は63歳女性。
京都市中心地から少し郊外に住んでる。便利な田舎?っていう感じかな。
のどかな住宅街。
子育てはもちろん、親の介護も終わった。
数年前に夫も旅立った。
子供たちは独立して近くに住む子や遠方に住む子。
かわいいかわいい孫たちもいる。
彼女は定年退職して、フリーランスになった。
ひとりになったことは淋しい。
なんだか自分を支えていた柱が消えてしまったような頼りなさを感じる。
でも、彼女には開放的な形を楽しめるジュエリーが似合う。
そう、考えようによっては、
家族の世話から解放されて自分だけの時間を楽しめるようになったわけだ。
子供たちも、時々孫を連れて遊びに来てくれるし、一緒に食事に行ったりもする。
これからは、今までの経験も生かして
仕事も自分のためだけに楽しみながら働いて稼ぐことができる。
洋服も、靴も、バッグも、ジュエリーも、ヘアスタイルも自分の好きなスタイルを選ぶ。
行きたいところへ出かける。
旅行も大好き。
家の中も好きな佇まいにして楽しんでる。
ショップに出かけて素敵な家具を見るのも楽しい。
趣味を楽しんでる。
だから、彼女には開放的な形を楽しめるジュエリーが似合う!!