先日、無事滞りなく、じい様の葬儀を終えました。


御歳94歳、数え年で95歳。

農業歴70年以上。




地元が竹の子の産地って事もあって、竹の栽培に人生をかけていました。


学者でもないのに専門雑誌に自筆の論文が二つ残っています。


きっとよくやった‼️と自分で自分を褒めていると思います。


寝たきりになる直前まで、鍬を持っていました。

根っからのお百姓さんです。


静かに枯れるように、

老衰。

大往生ですね。



よく食べました。

ご飯大好き。

カレーも大好き。

あとはシンプルな食事でした。

お豆腐も好き。

焼き魚は好き、煮魚は苦手。

野菜は生サラダは苦手。

菜葉とお揚げさんの炊いたんとか、

小芋の炊いたんとか、

茄子の炊いたんとかは好き。

野菜の天ぷらも好きでした。

自分で作った竹の子は、先っぽの柔らかい所だけ食べてました。(笑)


自分で作っておきながらトマトは苦手。

ばあ様があの手この手を使ってトマトを食べさせていました。

基本的には甘党で、お饅頭や羊羹が好き。

お酒は飲まず、タバコも吸わない。


私の知る限り、早寝早起き。

マイペースで仕事をしていたような。


大きな病気もせずに健康でした。


孫やひ孫を可愛がり、晩年は好々爺。




竹の大好きなじい様だったので、

座敷には竹を描いた水墨画の掛け軸を掛けていました。


その座敷に介護ベッドを置いていました。


日付けが変わろうとかというような真夜中、

だんだん荒くなっていた息が一息吸って止まりました。

骨張った腕や肩周り胸回りを摩りながら、

耳元で

「おとうちゃーん!おとうちゃーん!おとうちゃーん!」

大きな声で呼びました。

喉から顔にかけてピクリと動きました。

「あっ、動いた!」

それが最期。


娘たち、そして訪看さんと主治医に連絡をしました。



戦争も貧しい時代も経験した世代。

苦労も沢山あったはず。

5人の兄弟も亡くし、

辛い事、悔しい事もあったはず。


もしかしたら、もっともっと上を目指していたかも知れませんが…


でも、娘の私から見たら、

じい様の人生は光り輝いていました。



ありがとう。

お疲れ様。