篠田桃紅さんは美術家・画家 です。
エッセイストでもありました。
2021年3月に107歳で旅立たれました。
ちょうど一周忌。
この本を知人がFacebookでシェアしておられたので、私もシェアさせて頂きました。
夫君の書架にこの本がありました。
いつ死んでもいいなんて嘘。
生きている限り人間は未完成。
人との競争で生き抜くのではなく、人を愛するから生きる。
(地球上から、戦争と飢餓がなくなることを願う)
自分の心が一番尊い、と信じて自分一人の生き方をする。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
どの言葉も、ストンと私の中に入ってきます。
沢山の言葉の中から、
気になったのは、
「忘れ去るのはあまりに惜しい。
外国の人が教えてくれる日本の美しさ。」
日本語の美しさ。
言葉の情景。情緒。
それは、
例えに「おしめり」と言う言葉が書かれているのだけど…
夕立のあと、「いいおしめりですね」と。
このひと言に、
夕立の後、すっと暑さが引いて涼やかな情景が浮かび上がる。
普段使いの言葉のはずなのに、忘れ去られそうな美しい言葉の数々。
美しい日本語も
美しい日本の文化も
美しい日本の技の数々も、
どうか繋がっていきますように。
世界中のそれぞれの民族の美しい言葉や文化を認め合い、尊び合い、継承されていけば、無残な争いや悲劇は無くなっていくのではなかろうか。