桐沢さんの続きです!


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寝不足の日のお酒は、回るのが早い。
開始1時間でみんなすっかりいい気分になっていた。
思い思いにお酒を飲んで、奪い合いながらお肉を食べて。
洋さんは、醜い奪い合いを、目を細めて眺めながら、キャベツをもくもくと食べている。
食の方は、どちらかと言えば草食なのだ。

天王寺「△△」

隣に座る天王寺さんが、おもむろに顔を寄せてくる。

〇〇「ダメです、このホタテは私のです!」

天王寺「・・・・なんで分かったん?」

〇〇「ホタテを見る目が飢えた猛獣でした」

天王寺「じゃあ大人しく譲れよ」

〇〇「いやですよ。私も飢えてますから」

浅野「どっちも飢えた猛獣」

天王寺「そうや。俺が飢えた猛獣なら、お前はもっと飢えた猛獣や」

〇〇「なんで私が猛獣なんですか。天王寺さんと私だとハイエナと猫くらい違います」

天王寺「お前がハイエナやな、当然」

〇〇「そんなわけないでしょ」

天王寺「んじゃアレか、お前はお魚くわえたドラ猫か」

〇〇「私は三毛猫が好きです。昔飼ってたんです、三毛猫。名前はもちろんホームズ」

天王寺「三毛猫ホームズ・・・・お前が警視庁に入った動機が分かったわ」

〇〇「バレましたか」

天王寺「は?ホンマなん?」

〇〇「いやまさか。冗談に決まってるでしょ・・・・・・・ん?」

ふと、視線を感じて顔を巡らす。

(あ)

桐沢「・・・・・」

洋さんと目が合った。
洋さんはちょっとバツ悪そうに笑って、頭を掻いた。

(どうしたんですか?)

桐沢(なんでもねえ)

肩を竦めて、桐沢さんはキャベツに噛り付いた。

(・・・・・?)



やがて日が暮れて・・・・帰り仕度を始める。
ジャンケンの結果、瑛希くんと天王寺さんはバーベキューコンロ、
京橋さんは空き缶・空き瓶、浅野さんと花井さんはお皿洗い。
私は燃えるゴミ、洋さんはタープテント撤収。
それぞれに自分の仕事をこなしていく。

桐沢「・・・・・〇〇」

〇〇「!」

名前で呼ばれたことに驚いて顔を上げると、周りには誰もいなくなっていた。

(そっか・・・・みんな洗い場だ)

〇〇「はい」

桐沢「テント、畳むの手伝ってもらえるか」

〇〇「・・・・洋さん?」

桐沢「・・・・・どうした?」

〇〇「・・・・いえ、なんでもないです」

(洋さん、さっきから目を合わせてくれない)

モヤモヤしたものが湧いてくる。

(どうしたんだろう・・・・)

心ここにあらずで作業を進めていると・・・・・

〇〇「・・・・わっ!!」

突然、屋根が落ちてきた。

〇〇「ああ、びっくりした」

少し大きめのタープだから、咄嗟に身をかがめたおかげで、骨組みにぶつかることはなかった。

(洋さんは!?)

〇〇「・・・・洋さん、大じょ・・・・・ !」

振り返ると同時に、抱きすくめられる。

〇〇「・・・・・洋さん?」

小声で名前を呼ぶ声が聞こえたのか、それとも聞こえなかったのか・・・・
洋さんはそのまま私をその場に押し倒した。

〇〇「え・・・・・?」

その目を見て、タープが落ちてきたのが偶然ではないのだと悟る。

〇〇「ちょ、ちょっと待っ・・・・」

桐沢「ダメだ、待てねえ」

洋さんはまるで喉元に噛みつく肉食獣のように、首にキスをする。
唇は徐々に移動して・・・・やがて、胸元に唇が触れた。

(ええ!?なんで!?)

突然の急展開に、脳が付いて行かない。

〇〇「ど、どうしちゃったんですか。いくらなんでもこんな無茶・・・・・!」

桐沢「・・・・・」

洋さんは何とも言えない表情を浮かべたまま、ふと顔を離して私を見下ろした。
その表情はいつになく読めない。

桐沢「・・・・・」

わずかに眉をしかめる洋さん。

短く息を吐くと、勢いよく起き上がって、私に背を向けて座り込んだ。

桐沢「ああ、クソ」

ほとんど掻き毟るようおに髪をグシャグシャと弄ぶ。

桐沢「何やってんだ、俺は・・・・・ガキか」照

〇〇「あのぅ~・・・・・・」

桐沢「・・・・・」

洋さんは困ったように笑ってこちらを振り返った。

桐沢「・・・・・悪い」

ポンと私の頭に手を置く。
今度は私の髪を弄ぶけれど・・・・・その手つきはこれ以上なく優しい。

〇〇「一体どうしたんですか・・・・・」

桐沢「・・・・・」

洋さんは深くため息をついて俯く。

桐沢「・・・・お前があいつらに囲まれてるのが面白くなかっただけだ」

ボソッと、聞こえるか聞こえないかの声で、洋さんは呟いた。

〇〇「・・・・はい?」

桐沢「・・・・・」

〇〇「・・・・・・・ええ・・・・・っ!」

思わずのけぞる。

(妬いたの?洋さんが、二課のメンバーに!?)

〇〇「ほ、ほんとですか!?嫉妬!?」

桐沢「確認するな。ますます情けなくなってくる・・・・」

洋さんは頭を抱えてため息をついた。

〇〇「どうして情けないんですか・・・・・?野村さんには堂々と妬いてたのに・・・・」

桐沢「・・・・アイツはいいんだよ」

〇〇「同期だから?」

桐沢「長い付き合いだから、もうどうでもいいんだ」

〇〇「どうでもって・・酷い言い草・・・・仲良しのくせに」

桐沢「仲良し!?気味悪いこと言うな」

〇〇「仲良しじゃないですか」

桐沢「まぁ・・・・戦友みたいなもんだ。つってもアイツの方が階級も歳も上だから・・・」

〇〇「えっ」

桐沢「『え』・・・・?」

〇〇「野村さんって年上だったんですか!」

桐沢「ああ。4つ上だ」

〇〇「ええ・・・・・っ!!」

桐沢「・・・・タメに見えるか?」

〇〇「はい」

桐沢「・・・・・俺、もっと若作りするべきか?」

〇〇「アハハ。ううん、今のままがいいです。今の洋さんがいい」

桐沢「・・・・そ、そうか」照

〇〇「あ、顔が赤い」

桐沢「ほっとけ」

〇〇「あ、それで、どうして二課のメンバーだと嫉妬は情けないんですか」

桐沢「は?俺、課長だぞ。一応、これでも」

〇〇「はぁ・・・・」

(一応もなにも、二課の課長は洋さん以外務まらないと思うけど)

桐沢「お前もあいつらも、大事な部下なのに、思考回路がいつの間にか自分勝手な・・・・って、言わせるな。察しろ」照

〇〇「え・・・・」

桐沢「な、なんだよ・・・・」

〇〇「・・・・なんか嬉しいです」

桐沢「は・・・・?」

〇〇「だって、洋さんは、私情を挟まずに平等で公平な課長であることを自分に課していて・・・・今まではちゃんとそれを守って来たわけでしょ?」

桐沢「ちゃんと、守れてたかどうかは怪しいけどな」

〇〇「ちゃんと守ってました。でも、今は・・・・課長である責任感より、私の恋人であることの感情が勝っちゃったんだって、そう思ったら不正解ですか?」

桐沢「いや・・・・全くその通りだから情けないんだが」照

〇〇「情けないんですか?責任感が弱いんじゃなくて、時々それをうっかり超えちゃうくらいに私を思ってくれてるのかなって、嬉しくなったんですけど」

桐沢「・・・・・」

〇〇「大きな責任感以上の、大きな気持ちを向けて貰えてるのかなって」

桐沢「・・・・・〇〇・・・・・」

〇〇「そう自惚れちゃダメですか」

桐沢「・・・・いいや」

洋さんは眉を八の字に寄せて笑った。

桐沢「そうかもな」

〇〇「ホント?」

桐沢「ああ」

洋さんは優しく私の肩を抱きよせた。

桐沢「昨日、今まで出会った誰よりも、目いっぱいお前を好きだと思ってても・・・・今日は昨日よりもっと好きになってる。こんなに最大値がバカスカ上がるんじゃ、責任感の成長が追いつかねーよ・・・」

〇〇「・・・・・私もです」

桐沢「俺の方がデカいけどな」

〇〇「私だって負けてませんよ」

桐沢「余裕で負かしてやるよ」

〇〇「望むところです」

桐沢「ハハ・・・・」

洋さんの手が、すっぽりと私の頬を包み込んだ。

桐沢「・・・・〇〇」

〇〇「・・・・はい」

息がかかるほど近くで見つめ合う。
胸が締め付けられるくらいの幸福感に、ひとりでに頬が緩む。
洋さんも優しい目をしてほほ笑んでいた。
ゆっくりと近付いて、二つの微笑みが重なる。
洋さんのキスは、いつだって貪欲で、だけどひどく優しい。
私は激しさと柔らかさを同時に味わいながら、私は迷うことなく背中に手を回して
力いっぱい、その大きな体にしがみついた。



END

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ぐはぁーーーーー!!!
桐沢さぁーーーーん!!!
一体私をどうする気ですか(≧▽≦)
どうしよう、気持ち悪いくらいニヤニヤしすぎて
顔 面 崩 壊 (´∀`)
前半が穏やかに進んだから、将来を想像しながらちょっと一波乱ありつつ・・・
なーんて思ってたら、後半の桐沢さんがハンパなかった!!!
オススイッチオン(ノ∀≦)
思わず私の声が漏れたwwwww
声が漏れた部分は字を大きくしてあります←ww
キャベツばっか食べてたのに、がっつり肉食な桐沢さんw
ビバ★肉食!!!
あぁ・・・食べてください←