写楽、歌麿、北斎、菱川師宣、鈴木春信、鳥居清長、広重、、
写楽だけでも12点、と言いたいところだが期間展示のため3~4点。
このあたりは不満が残るが、浮世絵の歴史に残る作家が一堂に会して観る事が出来るのは素晴らしい。
勿論展示されている絵は国宝、重文クラスがぞろぞろ。
ホノルル美術館、シカゴ美術館、あるいは山口県立萩美術館などなかなか行く機会がないようなところから貸し出されているのが、是非、となる所以だ。
観覧後満足感と満腹感が両方ある。
名古屋市立美術館は3月11日より5月6日まで。
出品リストを拝見すると、こちらの方が充実しているような気がする。
「人間国宝展」 国立博物館 2月23日まで
実は「世紀の日本画」「クリーブランド美術館展」との3展示会セット券を購入したので、正直、あまり見る人が少ないのでセットに入れて販促を図ったのだろう、、、と思って、多くを期待しないで、クリーブランド展のあと入場したのだが、素晴らしい作品にめぐり合えた。
もっとも感銘を受けたのは、136番「田口善国 王蜂蒔絵飾箱」
126番「市橋とし子 人形 風の音」。
王蜂

この作品と同じガラス箱に入っていた 大場松魚 平文輪彩箱 何とも言えぬ緑青に似た色が妖しく光る魅力的な蒔絵であった。
もう一つは市橋の人形。
この絵では青色が薄くでなんとなくボケているが、実物は凛とした気品がある。
表情にも日本の女性の「優しいが芯のある」気配が漂っている。
姿勢も自然で、特に真横から見た姿が一段と美しい。
こういう女性が日本女性の代表であった時代があったのだろう、と昔の人が羨ましい。
「クリーブランド美術展」は、まだ観覧していない「世紀の日本画」展を見た時に併せてその観覧感を書きたい。