原発に頼らなくとも、 | Gon のあれこれ

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読後感、好きな太極拳、映画や展覧会の鑑賞、それに政治、ジャーナリズムについて、思いついた時に綴ります。

計画停電に振り回されている我々であるが、SBIホールディングスの北尾CEOが、
http://www.sbi-com.jp/kitao_diary/  に以下の記事を載せている。

原発を直ちに停止すべきだ、と言う意見に反対する人たちは、、

[15日に公表された国際エネルギー機関(IEA)による下記試算をどう考えているのでしょうか。

『停止した原発11基の発電量は合わせて約9.7ギガワット。IEAが15日公表した石油市場月報によれば、日本には原発停止による不足分を補うのに十分な石油火力発電能力があり、2009年の稼働率はわずか30%だったとしている。
IEAはまた、天然ガスを燃料とする火力発電も原発停止による発電不足を補う可能性があると指摘。日本のガス火力発電所の稼働率は現在55%にとどまっているという。』(※2)

今週月曜日から始められた計画停電について言えば、東京電力株式会社は「4月いっぱいになる」との見通しを示していますが(※3)、4月という根拠がどこにあるのかと私には不思議で仕方がありません。
原子力発電に代わるものとして、例えば上述したような火力発電であったり(※4)、あるいは上記ブログでも指摘した水力発電であったり(※5)、あるいは何か新しい発電システムといったものが4月以降確実に供給されることが判明しない限りにおいて、「4月いっぱい」というのはずっとクエッションマークであるわけです。

4月という具体的時期を明言している位ですから既に確定的な何かが関係者間では決まっているのかもしれませんが、そうであればそのこと大々的に宣伝すべきではないでしょうか。
私は昨今のニュースを聞いていて、常々上記部分が抜け落ちているように思っていましたが皆さんはそのようには感じませんでしたか?
これから夏に向かい昨年のような酷暑にまたなってくるとすれば、エアコン等により電力需要がピークを迎えるのは間違いないわけで、それにどう対応して行くつもりなのでしょうか。
IEAの言うように「日本は原子力発電の不足分を補うだけの十分な石油火力発電による余剰能力を有している」のであれば(※6)、なぜ日本は火力発電に直ぐに切り替えるということを実行に移さないのか、そしてなぜ国民に対してその事実を公表しないのか私には理解が出来ないのです。
今後も根拠不明確な計画停電を続けて行くことに一体何の意味があるのかと疑念は耐えないわけで、まずは「4月いっぱい」という根拠を明確に示して欲しいと強く思っています。]

上記のIEAの試算、北尾氏はロイターの記事を援用している。
今、IEAの本ネタを当っているが、共同や日経は、これによる石油消費量の増加を言っているが、火力などの余剰能力には触れていない。
ロイターの記事通りとしたら、日本の報道機関の取材力不足は嘆かわしい程である。