第七話:ABS樹脂って本当に割れるの?&塗装の時短お助けアイテム降臨!

 

● 前回のあらすじ:乾燥ブース(絶対領域)を賭けた、漢のバックヤードバトル!

いよいよ運命の塗装工程へとコマを進める男、ごんすけ。 しかし、神聖なるコートに足を踏み入れる前に、避けては通れない「前哨戦」が牙をむく!

ヤスリの削りカス、そして見えない油分という名の刺客を相手に、超音波洗浄機という名の超兵器を投入。激しい振動のなか、パーツたちの輝きを取り戻すことに成功した!

だが、真の試練はそこからだった……。 完璧な塗装を施すためには、パーツを乾燥ブース(という名の食器乾燥機)へ叩き込まねばならない。しかし、その絶対領域に鎮座していたのは、半年前から絶賛放置中のレジェンド、「クルシマ製作所 1/6 向坂環(水着Ver.)」のガレキだったのだ!

「タマねェを片付けなければ、アーキテクトの未来(あす)はない……!」

背水の陣に追い込まれたごんすけは、アーキテクトの乾燥待ちという極限のスキマ時間を利用し、タマねェの超速ビルドを決意。ドボン地獄の絶望、そして鼻の頭の塗装剥げという牙をもぎ取り、執念の面相とトップコートでついにタマねェを完全攻略(キャストオフ)!

乾燥ブースの完全開放を成し遂げ、全ての障害は取り払われた。 今ここに、アーキテクト本格塗装のゴングが鳴り響く――!!!

 


 

…というわけで、はいどうも、ごんすけです。

 

何とか乾燥ブース(という名の食器乾燥機)の中身を片付けてスペースを確保できたので、いよいよアーキテクトの塗装を開始します!

今回は、ABSパーツの塗装にまつわる「あの噂」の検証と、作業効率が爆上がりした超便利アイテムのご紹介、そして武器のクリアパーツ塗装の様子をお届けします。

 


●ABSは本当に割れる?水性塗料で試してみた!

ネットのプラモ界隈でよく耳にする、「ABSパーツに塗装するとバキバキに割れる」という噂。 正直、最初に聞いたときは「そんな大げさな、木端微塵になるとかどんだけ盛ってんだよwww」と半信半疑でした。

とはいえ、今回のアーキテクトは関節部分が一部白化(負荷がかかって白くなる現象)していたこともあり、念のため対策をすることに。 せっかくの機会なので、やったことのなかった「水性塗料で事前にコーティング(塗膜保護)する」という新しいアプローチに挑戦してみることにしました!

……と、ここまでは順調に準備を進めていたのですが、ここでまさかの大ポカをやらかします。

 

【悲報】10年間信じていた薄め液の正体

さあ塗るぞ!と手にとったボトル。 「よし、薄め液を入れて……」とよく見たら、なんと「ツールクリーナー」の文字が。

……嘘だろ。 だいぶ前(10年くらい前?)に買ってから、ずっとずっとずぅぅぅぅっと「薄め液」だと思い込んでいました(滝汗)。そりゃツールクリーナーで薄めたらプラが溶けますわ……。

気を取り直してネットでポチろうとしたのですが、どこを見ても「在庫なし」「納期未定」のオンパレード。たまに在庫があっても定価の2倍以上のプレミア価格がついている始末。

 

 俺が一番嫌いな言葉は「転売」で、その次が「プレミアム」なんだよ!!

 

一気にやる気が失せたので、「もういいや、薄め液なしで軽くフワッと吹けばなんとかなるっしょ!」という強行突破スタイルで行くことにしました。

 


●面倒なマスキングが一瞬で!神アイテム「マスキングキャップ」

実際に塗装に入る前に、関節の軸やダボ穴など、塗料を乗せたくない部分をマスキングする必要があります。 ここで、直前に他のモデラーさんのブログで見かけてソッコーでポチった神アイテムが大活躍しました。

その名も、「マスキングキャップ」!

使い方は超カンタン。 塗装したくない軸部分にスポッと被せたり、逆に穴の部分にぶっ刺したりするだけ。 あのチマチマとしたマスキングテープ貼りの作業から解放されるのは、本当にありがたいの一言に尽きます。

しかもこのキャップ、材質がやたらと柔らかいんです。 そのおかげで、パーツ保持用のクリップ(持ち手棒)で挟んだときに滑りにくく、保持力がグッと上がるという嬉しい副次効果もありました。これは文句なしの「アタリ」アイテムです!

 


●いざ塗装開始!ABSの結末と、クリアパーツのグラデーション

1. ABSパーツの塗装

まずは一番ヒヤヒヤしていたABSパーツから。 溶剤による破損を防ぐため、最初はうっすくフワッと吹いてしっかり乾燥させ、その上からガッと本塗装を施します。

一番ヤバそうだった肘関節ですが……結果はバッチリ無事でした! 誰だよ「ABSは割れる」とか言ってビビらせてきた奴は!w 丁寧にやれば全然平気でしたね。

 


2. 武器のクリアパーツ(刃)の塗装

続いて、武器の刃にあたるクリアパーツの塗装です。 接続部の透け感が少し気になったので、完成見本を参考にしながら塗装で仕上げることにしました。

・ステップ①:下地作り メタリック感を際立たせるため、まずは全体を真っ黒(ブラック)に塗りつぶします。

・ステップ②:シルバーの塗布 黒立ち上げの上から、金属光沢を放つシルバーを吹きます。

・ステップ③:グラデーション塗装 一度クリアーピンク(写真撮り忘れました、すみません!)を全体に塗った後、エッジや根元にかけてクリアーレッドを吹き、いい感じのグラデーションになるよう仕上げました。

 

完成した刃パーツがこちら!

重厚感とクリアパーツ特有の怪しい輝きが両立できて大満足です。

 


 

今回はここまで! 

次回も引き続き、アーキテクトの制作を進めていきます。お楽しみに!