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先日、今年4月1日に亡くなられた林◯晴三先生献花の連絡が来ました。

陶磁史家で東京国立博物館名誉館員である◯屋晴三先生。

一度だけではありますが、T葉会の勉強会で作品を講評していただきました。

『毒舌』と聞いていたので不安がいっぱいでしたが、素人の私には優しかったです。


「ロクロがダメだね。もっとしっかり練習して!」
「カタチがぽってりしてる。魂を込めてしっかり作る」
「これ、もっと薄くなるよね?」
「日本伝◯工芸展はダメだったでしょ?
「(裏を返して)このカタチなら高台はなくていい」
「(ジッとドジョウを見て)ドジョウはいい。配置もいい」
「ドットはあってもいいけど少しうるさい。ドジョウに聞いて入れた方がいい」
「強いて言えば、ドジョウがぽってりしてるからもっとシャープに!」
「絵は描かなくていいから、明日からロクロだけしっかりやりなさい!!!」


講評会の日に忘れないようブログに書き留めておいた言葉です。

それ以来、いいカタチが作れるように必死に大鉢を作ってきました。

何度も何度も何度も失敗して、やっといい線までイケるようになりました。

あれから約1年半。

また、林◯先生に作品を講評してもらいたいと思っていた矢先の訃報でした。

「カタチが良くなったらドジョウが合わない」とか、

「まだまだカタチが全然ダメ!!!」とか、いろいろ言われたかったです。

林家先生がT葉会のメンバーに言っていた言葉をもう一度綴ります。


・中国陶磁と李朝と日本の陶芸の違い
・中国陶磁は皇帝の為に作られたから徹底的に技術を突き詰めた作品が多い
・日本の陶磁は中国のフォルムを真似て、民の為に広がったから作りが甘い
・長次郎の『無一物は茶碗の造形の終着点であり、原点である
・光悦(時雨/雨雲)と半泥子の茶碗はアマチュアの方向から極めた作品
・魂を込めた作品を作りなさい
・心の所山
・無作為の造形性、無作為の存在感のある作品
・量産することがいいことじゃない(だから妥協が出る)
・美術品は1点1点魂を込めて作りなさい
・永遠の中の自分を見つける

・文様の間の取り方を考えて
・自分に厳しく、挑む心で取り組む
・カタチに合わせたデザイン(カタチに聞く)
・カタチの追求は徹底的に
・径に対する高さのバランス(高くすればいいってもんじゃない)
・口の形状にはこだわる(もう少し開くだけで印象が違う)
・壷の口をあと1~2ミリ伸ばすだけで印象が違う
・カタチの緊張感を意識して作る
・無作為を意識しすぎて力を入れないのは『ボンクラ』という
・マスキングテープを使ってもちゃんと意識して考えていればいい
・文様がまとまりすぎるのはダメ、動きを意識する
・作品に合ったバランス(口を広げすぎたりするのはNG、微妙なバランスを見切る)
・文様を枠の中に当て嵌めようとしない
・カタチに聞いて文様を入れる
・個性を出そうとして筆使いが荒くなっている(もっと自然体に)
・う~ん、悪くはないんだけど・・・、蓋の取っ手が違うかな?(水指)
・土味がダメ。もっといい土があるでしょ?


この中に、これから作品をつくる上で気付かされる言葉がいくつかあると思います。

自分が作る作品には妥協をしないで徹底的に作り上げる。

その作品を客観的に見て、林家先生ならどんな言葉を言うか当てはめてみる。

ブログを読み返して、忘れていた言葉をもう一度思い出して作ってみる。

やればやるほど自分のレベルの低さに落ち込んで、陶芸が嫌になっちゃうけど・・・、

また作ってみる。

それを繰り返していれば、いつか林家先生に褒めてもらえる作品ができるかな?

『永遠の中の自分を見つける』ために魂を込めて作り続けてみます!!!

謹んで、林家晴三先生のご冥福をお祈りいたします。