
最近、毎晩彫ってます。
『カレイ皿』を彫ったあと、『サザエ皿』の下書きをして彫り始めました。
ふと気が付くと、彫りかけだった『カワハギ壺』があったので、
先にそちらを完成させました。
先日購入した『防塵マスク』を着けながら魚を彫っていると、
スキューバダイビングのレギュレータを着けている感覚に陥ります。
海の中で魚と戯れている感じがして、すごく楽しいです~♪
カワハギを彫っている時は、
館山で潜った時に、ウマヅラハギと出会った時のことを思い出しました。
*
かれこれ30年近く前でしょうか。
千葉の館山で潜ったのが、私のスキューバダイビング初体験でした・・・。
通常、素人とバディを組む時は、真ん中に素人を置いて、経験者が左右に並ぶのです。
それなのに、この時は二人の経験者が私を真ん中にして、前後に組んで潜りました。
前に当時の会社の社長、後ろにセンパイでした。
少し波が高かったので、深く潜って沖に出ようとしました。
15分くらい潜った頃でしょうか?
水深も20メートルを超えて、ちょっと神秘的な世界を堪能していました。
ガジメとかがウニョウニョ絡み付いてきて、ちょっと恐かったりもしました。
でも、はじめての海の底はドキドキワクワクしましたね。
すると、後ろにいたセンパイが前にいた社長に合図を送り、スッと消えていきました。
どうやら素人相手は退屈らしく、一人で遊びに行ってしまったようです。
ま、「社長の後を付いていけばいいや」と思っていたのですが、
それから数分後、
突然押し寄せた海流に、身体がググッと流されそうになりました。
「あ、ヤバイ」
と思った瞬間、私は岩にしがみついたのですが、
そのおかげで、海流に煽られて逆立ち状態になってしまいました。
そして、次の瞬間。
レギュレータから大量の水が口の中に流れ込んできたのです!!!
「海の中でレギュレータから水!?」
「絶対ヤバイでしょう!!!」
「ゴンタくん、絶体絶命のピンチ!!!」
いろいろな事が頭をグルグル駆け巡って、思いっきりパニくってる最中、
前を泳いでいた社長の姿がス~ッと砂煙の中に消えていきました。
「おいおい、置き去りにするなよ!!!」
「マジ、ヤバイじゃん!!!」
「水深は20メートルくらいあるし、結構深いぞ!!!」
「ゴボゴボ・・・、うっ!また水が入ってきた!!!」
「ど~すんだよっ!!!(怒)」
と、思いながら、先ずは海の底から脱け出すことを考えました。
「でも待てよ・・・」
「突然浮き上がると肺をヤられるって言ってたぞ!?」
「浮上する時はゆっくりと・・・、だったよな」
意外と、本当にヤバイ時ってすごく冷静に対処できるものなのですね。
そうこうしている内に、レギュレータから流れ込んできた水が真水だと分かり、
その水を飲みながら、ゆっくり浮上するうちにエアが出てくるようになりました。
そして、ゆっくり、ゆっくり、海面に向かって浮上しました。
海上で顔を出し、フ~ッと一息着いた時は「助かった~♪」と思いました。
後で聞いた話によると、タンクを逆さにすると中の水が逆流するのだそうです。
それにしても・・・、
「素人を海底に置き去りにするんじゃないよっ!!!」
な~んて思ったのですが、
せっかく一人になったし、タンクからはちゃんとエアが出るようになったので、
また海の中を潜ったり、波と戯れながら、の~んびりと岸に戻りました。
そうそう、この時に潜っててウマヅラハギと出会いました。
ウマヅラハギって好奇心旺盛なので、人の姿を見ると寄って来るんです。
とっても可愛かったです~♪
岸に着いてからも岩場でカニを見つけて遊んだりして、
結構時間が経ってから、みんなのいる場所に戻りました。
すると・・・、
そこにはパトカーと警官が3~4人。その他にいっぱい人が集まっていました。
「え?何かあったんですか???」
(苦笑)
私が海で行方不明になったので、警察を呼んで捜索願を出しているところでした。
私の姿を見て、社長が口をパクパク動かしています。
社長、海の上で私の名前を叫び続けたので、汐で喉をやられて声が出ていませんでした。
すっごくみんなに迷惑を掛けたようなのですが、本人曰く
「だって、社長もセンパイも勝手にいなくなっちゃうんだもん」
って、きょとんとしていました。
絶対に死んだって思われていたので、怒られはしなかったですけどね~♪
これが、私のスキューバダイビング初体験でした。
みなさんも、レギュレータから水が流れ込んできたら冷静に対処しましょうね。
(笑)
『防塵マスク』を着けて魚を彫る度に、当時の事を思い出しそうです。
(苦笑)