随分と古い話である。
私はあるファストフードの店で、店長をしていた。
その当時、うちのような店では女子高生がメインだった。
今はアルバイトさんの年齢まちまちで、
かなり上がっているように感じる。
これは当時のアルバイトさんたち思い出である。
私の店は深夜も営業していた。
当然22時以降は未成年は働かせられない。
そこで応募してくる人はバラエティーに富んでいた。
主流はやはり大学生が多い。
都内に店があったので、
超一流大学の学生さんから、そうでもない人。
でも係わりのあった学生さんは、それぞれ自分の考えを持っていた。
彼らの話しを聞くと、色々勉強になることも多かった。
当時深夜の営業をしているとき、
アルバイトさんとも話す機会も多くなった。
昼間の営業であれば、来店客も多くそのような暇もない。
お客様の前で、店の者同士が話している姿など論外である。
アルバイトさんは大学生の他、ダブルワークの人。
もちろんフリーターや漫画家の卵。
劇団関係の彼や彼女。
ロックバンドのメンバーなど。
働きながら色々夢を語る瞳は輝いていた。
昼間、私など想像できない世界で働いたり。
演技のために様々なことを学んでいた彼ら。
そんな彼らの話を聞くことで私の世界も広がった。
今まで経験しことのない事を知り。
人を見た目で判断してきたことを恥じたりもした。
そんな彼らから、あらためて人生を学んだ。
たしかに私のほうが人生の先輩ではあった。
だがどんな人の話でも聞ける謙虚さを学んだ。
しかし、夢は叶うことのほうが稀だ。
夢叶わず田舎に帰った彼。
声優としてそこそこの名前になった彼女も。
あれから随分と時は過ぎ去った。
もちろんその後の彼らの消息は知らない。
一時期一緒に働いた彼らは本当に気持ちのいい若者たちだった。
今この世界のどこかにいるであろう彼ら。
幸せでいることを願っています。