8時に目を覚ます。

洗濯機の音や“チーン”と言うレンジの音、妻がいるだけで家に活気が出る。

今まで何気なく聞き流していた音だが、主婦代行をやもえずすることになり

家庭に音がなければ安らぎがないことを思い知る。

日が高くならないうちにスーパーとコーナンへ運動がてら妻と行く。

自転車を押しながら妻は荷台を杖代わりに持ちゆっくりゆっくりと15分程で目的地に着く。

オープンしたばかりなので人が多くそれも年寄りが目立つ。今日は敬老の日なのに

孫達と食事をする食材を買いに来ているのだろうか・・・❓

おっちゃんは妻の歩調に合わせてのんびりと歩く。昔のことを思えば気が長くなったものだ。

もう四ヶ月になるだろうか。降って湧いた地獄への招待状、医療センターで見放され

途方に暮れる毎日だったが、良き先生に巡り会え命ながらへ今に至っている。

激動の四ヶ月だったが、「どうしてどうして妻がこんな目に」と言う言葉も出なくなり

病気と対峙する時間の中で現実を受け入れ、今私が出来ることはと自問自答する。

とりあえず、妻と一緒に楽しく過ごせる時間を惜しみなく作ることだと思えば、

自ずから優しくなれるものだと・・・

悟りを開きつつ今までの自分の行動を律するばかりであった。

3時過ぎ四ヶ月ぶりにジムに行く。知った人に会えば「ヘルニアで手術したんや」と

言ってその場を収める。バーを握り締めベンチプレスを始める。

“ガチャンガチャン”いい音だ。調子に乗って無茶をすると筋肉痛になるので30kgまで

にする。腕の筋肉がブルブル、残念だが体力の落ちこみがよくわかる。

次はランニングマシーンに挑戦、今までは走ればドンドンするので痛くて走れなかったが、

今日はルンルン🎶、15分も走ってしまった。

これぐらいで今までは汗をかかなかったのに・・・

汗の書き方で体力のなさを感じていました。