妻が帰ってくると二人しかいない家でも明るくなる。
向かい合って今日も楽しく食事ができた、美味しい食事は数えきれないほどあるが、
妻と食べる食事は何ものにも変えられないほど、質素であったも心が落ち着き旨い。
死を宣告された妻の心は計り知れないほど苦痛だっただろう。死と向かい合って
受け入れるまでどれだけ葛藤の日々を過ごしたことだろう。
長年連れ添ったとはいえ踏み込めない領域で、ただただ傍観しそうかそうかと
受け入れるだけである。でもおっちゃんの心もズタズタで人前ではニコニコと
笑顔を見せているが、苦しい事もある。
今は治療もうまくいき、陰の世界から一歩抜け出し僅かであるが陽の世界へ足を
踏み入れようとしている。気持ちだけでも強く持ち奇跡が起これば自然治癒も
あるのではないかと・・・。
おっちゃんは思っているが、こればっかりは妻が頑張らなければどうにもならないからね。
今は1分でに1秒でも楽しい思い出を作る為に全身全霊で向かって行こうと頑張っています。