今日も3時過ぎに家にたどり着く「ただいま」と勢いよくドアを開ける。
迎えてくれる妻がいないのはわかっているが、ただ寂しさを紛らわすために声を
出しているような気がする。
主婦の見習いを始めて2週間、家庭の仕事がこんなに大変なんだと身をもって感じた。
それに子育てが加われば・・・「ありがとう」とこうべを垂れるばかりであった。
座る暇もなく買い物に出る。牛乳2本、キャベツ、エリンギ、玉ねぎ、今の所この野菜が
あれば何とか生きながらえるだろう。もう少し慣れてくれば納豆に豆腐もレパートリーに
入ってくるだろう。今になって妻の偉大さを身をもって感じている。
人間は、窮地に立たされて初めてありがたみを理解するのだと誰かが言っていた。
誰だと思う・・・孤独に耐え涙を流し尽くした果てに導かれた光明に書かれていた事を
思い出した。
今日の夕食は、弁当の残りと言っても唐揚げがなく野菜ばっかりを集めてもって帰って
来ました。食べ物についてはそれほど心配することかなく、掃除と洗濯が困っています。