今日はもう春そのものであった。ダウンを脱ぎ捨てリュックを背負い「山が呼んでいる」
と言って大きなおにぎりを握り8時に家を出る。





特急に乗り枚方駅で乗り換え交野線で私市へ。ハイキング日和なのにリュックを背負う
人はいない。河内森で降り人の波に揉まれながら改札を出るが、
蜘蛛の子を散らしたかのように人はいなくなった。
もちろん山に向かう人はおっちゃんだけである。後ろを振り返っても来る人はいない。
獅子窟寺に向かう参道に足を踏み入れるとそこは恐怖の坂である。登っても登っても
急な坂しか見えない。何度も立ち止まり“ハー”とため息を吐きながら気を取り戻しまた登る。
寺にやっと着いた、少し休憩し神が宿る巨石を見ながら本格的な山道に心踊る。





爽やかな春風を心置きなく感じ、暖かい陽光に包まれ小川の流れる音に乗って
小鳥達が囀っていた。自分の力で登り自分の力で降りなければならないここは別世界だ。
開放感に溢れる景色に同化すれば命の水が格別に旨い







ベンチに転がり30分も寝てしまった。
この続きは明日書きます