音符ピンポンパンポーン音符

介護の、やり場のない気持ちを書いて

気持ちの分散をしてるだけなので

完全スルーでお願いします



先生に呼ばれてレントゲンを見せられる

もっとも酷いレントゲンから


レントゲンは左右反対

向かって右側がおかしいって事は…


左側の脳

その半分が血で隠れていた


「左側が大出血サービスしてるやん!だから右半身がヘンやったんや!」


先生

「結構な大出血サービスしてはるけど、お父さん頭が痛いとか言ってなかった?」


「全く…1回も聞いた事がないです。」


先生

「この出血は1ヶ月いや、もしかしたら2ヶ月前から少しずつあったはずなんやけど…。」


「半年前から帯状疱疹なのに娘の言うこと聞かずに町の内科受診して悪化させて神経痛が酷くなって、リリカと睡眠導入剤を飲んで、ふらつき転倒しまくってたと思います。」


先生

「ちなみにコロナワクチンは何回接種しましたか?」


「確か5回目の後に帯状疱疹が出て、町の内科に通ってて、コロナワクチンもそこでしてもらってて

先生に(クソ医者)ワクチン予約取りましょうって言われたって私に言うから帯状疱疹中は絶対にアカンって言って打たせませんでした…。その後も何度か通院中にワクチンの話しをされたらしいけど、体調が良くなってからじゃないとダメって娘に言われてると伝えてたようなので6回目は受けてないはずです。」


先生

「まぁ、リリカはふらつき要注意やしな睡眠導入剤も飲むって凄いねお父さん!」


「バカでしょ。それで昨日、その先生にお会いして脳MRIと脳波と針筋電の検査が出来るように紹介状お願いしたとこだったんですよ。」


先生

「ところで娘さんは僕と同じ関係者ですか?」


「いえ、ただの専業主婦のオバサンです。」


同業者…

ちょっと父にもクソ町医者にも腹が立っていたので何か変な態度をしてたのだろうか…


「すいません。少し父に腹が立っていたもので失礼があったのなら…ごめんなさい。」


先生

「いえいえ、普通はレントゲンの左右逆とか知らないですよ。針筋電とかも…。それにお薬手帳にはプレガバリンって書いてあるのにリリカってお話されて、と言うか冷静ですよね。」


笑った

私ったら、ただのマニアックなオバサンじゃないか



そんなこんなで

その後、手術準備中に山の様な書類の説明を聞きサインをして

一緒に手術室前まで行き見送った


4時半

夫からの電話

「ごめんな!すぐ帰るから!」


「もう定時やん、定時で帰って!姫よろしく!」


結局、夫は早退した



手術中に今度は入院手続き

これまた山の様な書類の説明とサイン


手術は簡単なもので30分掛からず終わった


今後の事を包括の方と打合せをし、全てが終わったのは7時を過ぎていた


朝から何も食べていない…

甘いだけの自販機のカップのホット珈琲が、やたら美味しいかった


外は真っ暗で一段と寒くなっていた


サンダル履きの埃まみれのオシッコ臭いオバサンを乗せてくれるタクシーはあるのだろうか…


個人タクシーが1台だけとまっていた

「あのぉ…近くなんですが…それとオシッコ臭いんですけど乗せていただけますか?」


運転手さん

「えっと、お姉さんの服汚れてるの?」


「いえ倒れてた父が失禁してまして、踏んでしまったり着替えさせたりで…。救急車で来てサンダルに上着もなくて…。寒いし歩いて帰る気力も体力もなくなって…。」


運転手

「はよ乗り!」


実家まで乗せてもらい

敷き布団を室内に入れて再び干しなおし

掛け布団は車に積んだ

とりあえず自宅に帰る前にコインランドリーに布団を入れて8時


やっと姫に会えた


でも、そこから再び夫を連れて病院横のラーメン屋に行き注文し病院へ走る


実は驚くことに父は翌朝から食事出来るというのだ

入れ歯が必要

ついでにシェーバーとメガネ


ラーメン屋に戻ると丁度、夫が食べ始めたところ

食べ終えてから帰宅前にコインランドリー


これまたピッタリ

最後の送風が完了し、ゆっくりとドラムが停止


本当に帰宅できたのは

9時半だった