松本紘斉という梅の研究家がおられます。


その松本氏の著書

「梅の科学 梅肉エキス脅威の16大効用」

の中に

面白い記述があります。



明治時代、

ドイツ医学を

日本に伝えた人物として知られる

ベルツ博士は

その日記の中で

次のようなエピソードを紹介しています。


朝夕、巨漢のベルツ博士を

人力車に乗せて

坂の多い東京の街を走る車夫は

小柄な体でした。



ベルツ博士はその車夫の弁当が

貧しげな日の丸弁当なのに

どうして粘り強い体力を持っているのか

不思議に思ったのです。


そこでベルツ博士は車夫に

毎日牛肉を与え食べさせてみました。




最初は喜んで

牛肉を食べていた車夫でしたが

何日かしますと



「もう結構です、

 もう息が上がって仕事が続きません」

と悲鳴をあげたといいます。




肉食によって体内が酸性に傾き

クエン酸回路がうまく回らなくなり

体調が狂ってしまったわけです。




牛肉はエネルギー源としては

最適のように思われますが


粘り強い体力を保つためには、


つまりお米を無駄なく

エネルギーに変えるのには


酸っぱい梅干しが

大変役立っていたということです。


日の丸弁当と言う伝統的な携帯食には

深い食の知恵が隠されていたわけです。。。





現代人は

昔ながらの酸っぱい梅干しを

あまり食べないかもしれません。


パンとお肉が

食事の中心になってしまいました。


そういうわけで

このベルツ博士を乗せた車夫が

肉を食べた時のように


現代人は

疲れやすくなっているとは思いませんか。




肉食は刹那的、瞬発力、

穀物菜食は永続的、持久力、です。


しかも肉は極陽性、

毛穴を引き締め

体に暖房をつけるのと同じようなもの。



肉はその脂やタンパク質によって

エネルギーを生み出しますが


同時に大量の酸化物質、乳酸などを

作り出します。


これが疲れる原因です。


この疲労物質を分解するのが

酸っぱい梅干しなのです。




そして梅干し作りに欠かせない

紫蘇にも数多くの効能があります。



その1つには魚の排毒があります。


お刺身に紫蘇や穂紫蘇が

添えられているのは

抗菌作用があるからです。




また肺の氣を高めるので

咳止めの妙薬として使われてきました。



真夏の火照った体を

沈静化させてくれる作用があったり



夏バテした時には

食欲を取り戻す働きがあります。




虫食いも少なく

ほったらかしでも

ぐんぐん育つ紫蘇は

私たち人間が真夏を快適に過ごすため

自然が与えてくれた万能和風ハーブです電球スター


庭の紫蘇も取り放題気づき



広島で小さい時に

爆心地から2キロの地点で被爆し

黒い雨も被った平賀佐和子さんが

本能的に毎日梅干しを食べて生き残ったのは

有名な話。


同地点で生き残ったのは

平賀さんただ1人とのことです。





うちでも今年の梅仕事が完了しましたチョキ


田舎にいると天然無農薬の梅も紫蘇も

大量に手に入るので

本当にありがたいことですキラキラ








庭のお花たちも真っ盛り飛び出すハート







紫蘇の効能、こんなにあるよ〜ラブ飛び出すハート

マクロビオティック 望診家・指導家の

山村慎一郎先生の著書より