(1)の記事の続きで、今回は魚座を進む土星の話です。

【魚座の土星(順行)】

魚座を進む海王星(順行)が
「グズグズ化」
良く言えば
「ファンタジー化」
を好む魚座の環境を体現して

(そんなのアリですか?)
というような事柄を誘発して行くとしたら(※)

その誘発に多いに……というか集中的に(?)
揺さぶられるのが、魚座を進む土星(順行)
です。

ここで土星と魚座の環境とを、それぞれ人物
と或る状況とにたとえるなら、どんな風にな
るでしょうか?

あくまでも一例ですが。

まずはこんなヒト(Cさん、とします)を思
い浮かべて下さい。Cさんは、こんな信条と
ともに日々暮らしていらっしゃる方です。

「物事の区別はいつでもキッチリつけた方が
いいし、Aのフィールドで通用するルールは
Bのフィールドでは通用しない、そういう区
別の上に社会人の落ち着いた毎日の暮らしが
あるんだ」

公は公、プライベートはプライベート、商売
は商売、近所付き合いは近所付き合い、恋愛
は恋愛、金銭管理は金銭管理と、皆それぞれ
に異なる
「その世界のルール」
があり

自分の立場や経験などに応じてある程度のワ
ガママ(越境)は許されるにしても、それぞ
れの世界のルールを多くの人がまずは尊重し
てやっていくのが当然だ……と、Cさんは考
えます。

ところがそのCさん(土星)の置かれている状
況というのは、Cさんが嫌う
「境界線が曖昧」
「それぞれの分野のルールや壁がグズグズ」
になりかけている状況なのです。

Cさんがある仕事を進めていて
(この分野なら、あのルールを守らないとな)
と思っていると

相手先の担当者から
「今はホラ、ちょっと先が見えないというか
流動的ですから、あのルールのことはいった
ん忘れて」
などと言われてしまう。

相手先あっての仕事ですから、Cさんは
(何だよ、それ?)
と内心ムッとしながらも、顔では笑って
「分かりました」
と対応するしかない。

(ルールって、いったんユルめると半年先、
一年先と、どうしても全体がグズグズになっ
ていく。みんなそのコト分かってんのかね?)

そういう心配を抱えながら家に帰ると、今度
はCさんの娘のKが
「ねえ、オヤジさんの会社って、コネで採用
してもらえるの」
とあけすけに聞いてくる。

「はぁ? お前むかし『仕事でオヤジさんの
世話になるなんて、あり得ないから。あたし
は』って、言ってなかったっけ?」
『言ってたかも知んないけど、あれから就職、
どんどん難しくなって来てるし』

(まったく、どいつもこいつも……)
と思っているところへ、家の固定電話が鳴り
出します。

(続く)