太陽、月と水星・金星・火星・木星・土星・

天王星・海王星・冥王星という十個の天体が


ホロスコープに配置されるのが基本というこ

とは、広い意味で、この十個全部が「自分」

だということです。


すると、西洋占星術的な意味での自分を知る

こと、つまり自覚においては


十個全部の感度が問題になります。太陽は確

かに、世間に向かって

「わたしはこの道を進みます」

と表明するときのような


「オモテ看板の自分」

をよく表わすものですが、だからと言って、

それが自分のすべてではない。


金星のように、とにかく自分がまったりした

い……という情緒の源である天体も、大事な

「自分」

の一角ですし


土星のように

(あれは嫌いだ)

と言いながら実は無意識にそのことに深く執

着し続けている、そうした態度の源である天

体もやはり確かに

「自分」

を構成しています。


とはいえ人間の自覚は

「まだら模様」

とでも言いますか


ある部分については周囲に感心されるくらい

良く自覚できているのに、別のある部分につ

いては、なんど自覚するチャンスがあっても


なぜかいつも、無自覚に同じあやまちを性懲

りもなく繰り返したりしています。