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「出版するのが夢だった」あなたへ・・・夢の実現を応援するブログ

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前回は「3.五感情報」の情報を足すことで表現をグレードアップさせることを見てきました。

今回は、「5つのカテゴリー」の4つ目です。

■4.認識情報(思考・感情)

五感情報というのは、世界を捉えるための基礎情報で、それらをまとめてイメージを統合していきます。

桜の花が咲く姿を見たら、単に花が咲いたと見る(視覚)だけでなく、抽象的に「春が来た」と認識したり、笑顔の知人を見たら「何か嬉しいことでもあったかな」と判断したりします。

単なる物理的な感覚情報のみならず、思考したり感情を抱いたりするのです。

具体的な情報を統合した抽象的なレベルの思考や感情、判断や認識、追想や回想などあらゆる認識作用にまつわる情報を、ここでは「認識情報」と呼んでおきます。

認識情報を足すことで、文章表現はさらに厚みを増します。

「古本屋に行って、スピノザを買った。」

という例文に、

思考「この本はスピノザの哲学を理解する上で貴重な作品だ」

感情「ずっと探していた本を見つけることができて、嬉しくなった」

という文をつなげれば、書き手の認識を表すことで「スピノザを買った」ことを補え、表現を具体的に詳しくすることが出来ます。


■五感情報と認識情報をひとまとめに覚えておく

前回の記事では、「般若心経」に出てくる五感を取り上げましたが、実は「般若心経」では、五感に「意」を加えた六つのチャネルをひとまとめにしています。

「眼耳鼻舌身意(げんにびぜっしんい)」
「色声香味触法(しきしょうこうみそくほう)」


それぞれ感覚器官と、感覚の対象のセットです。

最後の「意」というのが、前回取り上げた「認識作用」です。

眼は視覚情報をとらえるが、意識はこの世界の意味や抽象的な思考を捉えることが出来る認識作用です。その認識作用が捉える「法」に相当するのが、「認識情報」です。

勿論、「般若心経」は仏教の教えを説くお経なので、「意(識)」がとらえる「法」とは、「世の理(ことわり)」とか「仏法」という意味です。

 



文章表現においては、仏法を意識する必要はないので、単に「認識情報」は、思考・感情・判断・認識・追想・想像などと捉えてください。

五感情報と認識情報とを合わせて、「般若心経」の文言にちなんで、

「眼耳鼻舌身意(げんにびぜっしんい)」
「色声香味触法(しきしょうこうみそくほう)」


この2行を、いつでも口ずさめるようにしておけば、文章を具体化するためのチェックが出来ます。語呂も良いので覚えておくといいでしょう。


■読者さんの想像に方向を与える

五感情報、そしてついでに思考や感情である意識情報(意識にのぼる情報。認識や判断など)を足してみると、途端に記述が具体化していきます。

具体化された記述は、読者さんの想像を一定の方向に誘導することが出来ます。あるイメージを抱かせることができるのです。

具体的な情報がなければ、読者さんの想像は自由である反面、何も思い浮かばない可能性があります。適度に具体的な情報があると、読者さんの想像は方向付けられ、その方向に沿って想像世界が広がり、読者さんはその想像世界に浸りやすくなるのです。

面白い小説を読むと、その世界に没頭できるのは、文章によって想像が上手い具合に方向付けられ、想像世界を描きやすいからです。

(つづく)

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