湿灰つくり、その2 | タカポンの裏千家茶道教室入門

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~芝刈り爺さんが綴る茶道歳時記~

 

まずは道具たち。

黒い園芸苗などを運ぶネット

風呂敷。

 

伝統的技法では、ゴザですが。

流れてしまったり、目詰まりして灰がずいぶん

無駄になるので、こういう道具にしています。

 

 

 

 

 

フルイとバケツ、ここに保管しておきます。

 

 

最初に炉の灰をバケツに入れて、

ゴミの除去。

結構、炭のかすが浮いています。

 

 

そして干して、、

バケツからこの風呂敷の上に流し込んで、

水をとって、

乾いたら、緑のバット(コンクリートをこねるバット)に入れます。

 

 

ここで十分に乾かして

 

緑のバットに移します。

灰に無駄が出ないのがいいところです。

 

若いお弟子さん、、助っ人です。

 

ダマができないようによくもみほぐして、

 

 

十分に乾かします。

意外に真夏より乾きはいいです。

それに猛暑の中では命にかかわりますし、、。

 

 

そして丁子(薬局などで手に入れました)、紅茶、番茶、

今年はコーヒーもいいというので、コーヒーなどで液を作ります。

 

 

液はこんな色。

 

十分に乾かしたら、、

 

液を注ぎます。

 

じゃじゃジャーと、

 

そして満遍なく行き渡るように、またもみほぐします。

 

この作業は一回だけでなく、いい色になるまで何回も、、

3回くらい?実施します。

 

そしてまた乾かして、、日が当たらなくなるので、

あちこち移動。

 

夕方、ほどほどに乾いた灰を

ビニール袋に入れ、バケツにしまいますが、

最後にもう一度フルイでゴシゴシ、、。

そして密閉。

それでも結構乾くそうで、あまり乾かし過ぎると

湿灰にならないので注意です。

 

 

こんなふうにして、丹精込めた湿灰が完成します。

1日がかりの作業でした。

 

今回は、ある程度きれいな炉の灰を使いましたが、

製材所などで出る灰をもらった場合は、

水で洗いながら、風炉用(粘り気あり)と

炉用(サラサラしてる)に分けたりという作業が入るとのことでした。

 

お疲れ様でした。

今回もお若いお二人のお弟子さんが

助っ人で来てくれました。

 

ありがとうございました。

来年は、、、師匠一人で

できるのか、、私など力になりませんので、

 

ということで。

オリジナルな湿灰つくり。

反響があったので再度、細かく描きました。

 

それでは。