近江八幡と言えば、近江牛。。。。 それと近江牛の他には。。。。 近江牛の他には。。。。 う~ん、無教養な私には他のことを思い浮かべることが出来ませんでした。

 

 ※注 ちなみにこの記事は、今年 5月に旅したことを今頃になって掲載しているものです。あしからず m(__)m

 

 SNSなどが普及した現代において、その気になれば何でも知ることが出来ると思えますがその反面不要な情報を拾うことも多くて、しばしばお腹がいっぱい状態になってしまいます。

 

 その結果、集めた情報を整理するのに結構大変な労力と時間を費やしますが、その割には本当に知りたいことが拾えていなかった。溢れる程の情報量にウンザリしてしまいます。

 

 いかなる物事でも、整理しきれない物量に直面するのは物凄く大変で厄介なことですよね。旅行に関しての情報量なんて、本当はショボいガイドブック程度で良いのかもしれません。

 

 その方がかえって予期せぬ突発的な発見などを誘発し、印象深い出会いや出来事を生み、豊かで思い出深い時間を過ごすことが出来ると、私は思うのです。

 

 ですから、知らないことが多いことも決して悪いことばかりでは無いと、思っています。

 

 今回訪れたこの近江八幡の町もしかり、新鮮な思いで歩いてきたことをお伝えしてゆきたいと思います。

 

▼うっかり、歩いてしまったコースです (^^;)

 

 

 近江八幡駅の北口に降り立ち、すぐ左側にある観光案内書でイラストマップを手に入れて、古い町並みがある地区を目指して歩いてみました。

 

 イラストマップを大して考えもせずに見てテキトーに歩き始めてしまいましたが、辿り着くまでには軽く30分以上の時間がかかりました。マラソンを走る私でも、結構怠い思いをしました。

 

 ですから、賢明な方には路線バスを使って楽に行くことをお勧めします。

 

 20分程歩くと 『近江八幡市役所』 が見えてきました。もしも、平日に通り掛かることがあればこの建物内に入いり、 『文化観光課』 を訪ねて町のことを知るのも良いかもしれません。

 

 更に脚を進めて行くと、ショッピングモールの 『アル・プラザ 近江八幡』 があります。此処で一休みするのも良し、この町における人々の日常を感じるのにも良い場所かもしれません。

 

 それは観光地巡りからは路を外しますが、私はこうした知らない町でのウォッチングが好きです。人々の生活感や独特な地域性などを味わえることがあるので、これが結構楽しめるのです。

 

 そんな目線で歩いていると、住宅地の狭い路地の一角にヒッソリと地味に祀られている 『八幡神社』 がありました。名前はメジャーですが、そこには誰もいませんでした。

 

 おそらく観光に来た人は誰も立ち寄ることは無いのでしょう。神社としては小規模な敷地と建物ではありますが、結構な趣を楽しむことが出来ました。

 

 時間が違えば、付近に住んでいる人々の憩いの場所になっているのかもしれません。お年寄りやママ友同士の井戸端会議、親子の遊び場など、この場所で日常起こりうつことを想像していました。

 

 そこから少し北上した所に 『近江八幡出町郵便局』 がある通りに辿り着きました。これを境い目にしているかのように、この先が 『古い町並みが建ち並ぶ地区』 なんだという雰囲気を明らかに見ることが出来ます。

 

 漆喰塗りの白壁に燻した銀色、又は濃い灰色の和瓦を葺いた屋根などから、明治時代より以前の時代から残っている建物であると、そういった風貌の民家などを観て楽しめました。

 

 

 

 江戸時代末期以来、明治時代以後に見られるような近代化や西洋文化の波に影響された建物も見受けられます。和洋折衷、建築物でもこの両者を上手に融合させるのは結構ハードルが高い仕事だと、私は思ってます。

 

 私の経験上でのことですが、デザインってものは外野の影響に翻弄されてブレにブレまくって考え抜くと、自分でも呆れるぐらいに変チクリンな物が出来上がってしまうのです。

 

 以後、半日ほど過ごして頭を冷やすと、とんでもない物を描き上げたことに気が付いて直ぐに、その図面をビリビリに破いて捨てたことが何度もありました。

 

 現代だからこそ設計の段階で冷静になれますが、物凄い勢いと速度で時代が変化して行くと同時に、次から次へと新しい感覚が入いってきてあらゆる価値観が落ち着かない激動の時代だったら、変チクリンなことにも気が付かずに造ってしまうことも多々あっのだろうなあ。。。なんて思いながら、それらしき時代であろう建物のデザインを探しては楽しんでいました。

 

▼この建物も和洋折衷デザインですね。

 

 

 『ヴォーリズ記念館』 のヴォーリズさんは、明治時代の末期に欧米から訪れたキリスト教伝道者であり、建築設計者でもあったそうです。

 

 彼が生涯を掛けて設計した建築物の数は実に 1,600 を数えるのだそうです。びわこ湖畔の地域社会は元より、日本国内に歴史的な足跡を残した人物なのだそうです。

 

 ヴォーリズ記念館を見学するには、予め電話での予約が必要なのだそうです。興味がある方は、ググってみてくださいね。

 

▼ヴォーリズ記念館

 

 

 わりかし静かだった古い町並みの北限まで抜けると、観光客が明らかに多い場所に出てきました。そこには水郷が表れて、その水路には屋形船が長閑な速度で流れていました。

 

 『八幡堀めぐり』 と言いまして、屋形船1艘につき 8名ほどのお客さんを乗せて、船頭さんのガイドを聞きながらゆっくりと時間をかけて流れて行きます。

 

 単調な水路が続いていそうだったので、途中で飽きてしまうかなあ。。。 などと思っていたのですが私が乗った船の船頭さんは、お客さんの反応を見てガイドする話しの距離感や間をを作るのが上手な方でした。したがって、飽きることなく下船するまでの時間を楽しむことが出来ました。

 

 この時間は次の機会に訪れても是非、また過ごしてみたいと思いました。

 

 ちなみに、流れている水は明らかに濁っていてお世辞にも綺麗とは言えませんが、それでもこの辺りに広がる水田の稲刈りが終われば比較的綺麗な水になるのだそうです。

 

 

 

 八幡堀めぐりを楽しんだ後には 『八幡山城跡』 をロープウェイで登ってみました。

 

 

 

 山頂からの眺めは大変良かったですよ。その一つは、この写真のように琵琶湖とその湖畔に広がる水田を間近に見下ろす風景です。

 

 以後の写真は省きますが、次の展望はその東側に対面して聳え立つ安土城跡がある山と、その間に見える西の湖と田園風景が良いです。稲刈りが近くなって、その黄色い色が映える頃に訪れてみるのも良いかもしれません。

 

 そして、南側には近江八幡市の市街地が広がっています。そこからは近江八幡駅の場所が分かるので、そこからこの山の麓まで、しかもそこそこ暑い中よくもテクテクと歩いてきたものだと、再度に渡って思ったのでした (^^;)

 

 

 

 そうそう、近江八幡の市街地を展望できる場所は 『本山 村雲御所瑞龍寺』 の境内になっていまして、そこには 3~4匹の〝にゃんこ〟がいるのですが、1匹だけ警戒心のかけらも無いにゃんこがいるのです。

 

 それが、この写真の子なのです。ご覧のように私は、これだけのアップで迫っているのに逃げる素振りさえ見せることも無く、何てことない表情で寝続けています。

 

 だから、この子だけは観光客にモテモテでした。ナデナデしてもこのまんまですからね。お好きな方は会いに行ってみるのも良いと思いますよ。

 

 

 

 最後はこちら、八幡山ロープウェイ麓の駅から歩いて直ぐ近くにある 『近江八幡日牟禮ヴィレッジ クラブハリエ日牟禮館』 に立ち寄りました。

 

 つまりは、美味しいバームクーヘンで名高いクラブハリエの本店です

 

 

 人気のバームクーヘンを買って帰ろうと思いましたので、女房殿がその列に並び始めました。長蛇の列って訳ではありませんが、買うまでに 10分ぐらいの時間は楽にかかりそうでした。

 

 その間、店内を見まわしていたら、バームクーヘン以外のショーケースが目に入りました。そこには、ドーナッツやショートケーキを始めとする沢山の種類の洋菓子が並んでいまし。

 

 元々甘党の私は、他にも何か試しに食べてみようと思いました。幸いなことにバームクーヘン以外の売り場はガラガラに空いていたので、じっくりと品定めをすることが出来ました。

 

 そんな中で目を惹いたのがロールケーキでした。しかも、一番シンプルなやつに決めました。これは、ここを出た後で公園でも探しておやつの時間に充てようと思ったのです。

 

▼滋賀県観光ナビのHPより引用。ちなみに、日牟禮館限定販売なのだそうです。

 

 

 女房殿はバームクーヘンを買い終えて、私は楽にロールケーキを 2切れ買ってクラブハリエ本店を出ました。店内のカフェで食べることも考えましたが、混んでましたので私たちは止めました。

 

 古い町並みに戻って、その一角にある公園を見つけてました。近くの自販機でお茶のペットボトルを購入し、公園のベンチに腰掛けてロールケーキの包みを開きました。

 

 そして、一口食べてみるとこれが非常に美味しいのです (^^)v 大抵は美味しいものを食べた記憶なんて、美味しかったという事実ぐらいは覚えているものの具体的な味などは忘れてしまうのに、このロールケーキの味だけは 4ヶ月経った現在でも忘れません。

 

 そして、2切れしか買わなかったことをとても悔やみました。この世にこんなに旨いロールケーキがあったんだと、久しぶりに食べ物で感動しました。

 

 随分と大袈裟だと思われるかもしれませんが私は、よく漫画に出てくる年寄りのセリフを思い出していました。 「この歳になっても、こんなに嬉しいことがあるなんて。。。」 みたいなことを言いながら感動している様な場面が結構あると思うのですが、ロールケーキを口にした瞬間に私もそれと同じような感情の高ぶりを感じました。

 

 これは次回に、このロールケーキだけを目的にした近江八幡への旅をしそうな気がします。絶対にもう一度食べたいから。間違っても通販などしていませんからね。

 

 ああ、これを書いていたら無性に食べたくなってしまいました。

 

 冒頭に触れました近江八幡で近江牛以外に思い浮かべるもの。。。 クラブハリエ本店のバームクーヘンと、私の場合はこれで決まりです。

 

 今度はまるまる一本食べてみたいと、割かし本気でそう思っています。

 

 

 今日も訪ねていただきまして、ありがとうございました。

 

 

 

 

 それでは、またです。