昨日、家内と我が子を連れて上海の自宅に戻った。いよいよ家族3人の新生活が始まる。

とは言いつつも、実は南京の実家から家内の両親も一緒に付いて来てしまった。

我が子がまだしばらく手がかかる内は、当面は家内の母親も我々と同居してもらい家内の負担を減らそうということで、母親には一緒に上海に来てもらったのだが、なぜか父親のほうも一緒に来てしまっているのは、ただ単純に孫と離れるのが寂しいからである(笑)。

孫への愛情は我が子以上という話は良く耳にするものの、家内の父親の孫への溺愛ぶりは、私の想像をはるかに超えるレベルで正直言って私も驚いている。もともとはかなり厳粛で冷静なイメージの強い人なのだが、孫が出来た途端、周りがドン引きするくらいのデレデレぶりで、私は「あのお義父さんとこのお義父さんは別人じゃないのか?」と疑ったほどである。まぁそうは言っても9日からは何処も新年の仕事始めなので、それまでには父親のほうは南京に戻らねばならない運命なのだ。今朝も義父が「あぁ、もうしばらく孫の顔を見られないのかぁ···」と嘆いていると、義母から「なに言ってんの!日本のご両親はまだ顔も見ていらっしゃらないのよ!」と真面目に怒られていて、ちょっと笑えたが。

さて我が子は誕生以来1ヶ月半、南京の家内の実家暮らしだったので、生活環境が変わることへの不安がなきにしもあらずではあった。「新幹線の中で大人しくしているだろうか?」とか「急に家やベッドが変わって大丈夫だろうか?」などとあれこれ心配をしていたのだが、ふたを開けてみればそれこそ杞憂というもので、移動の新幹線の中でもぐぅぐぅイビキをかいて爆睡。駅から自宅のタクシーも爆睡。上海の自宅に着いてからも爆睡である。まぁ、まだ目が見え始めたばかりの新生児にとってみればどこで寝ようと一緒なのかもしれない。あるいは「どこででも寝られる」というのは間違いなく私に似ているともいえる。

一方、家内は出産準備以来なのでかれこれ2ヶ月半ぶりの上海である。自宅に着いて荷物を置き、すぐに必要になるものを購入するため、両親を自宅に残して私と家内の二人だけで出かけたのだが、行きのタクシーの中で「やったぁー今日から久しぶりの上海生活だ!」とえらく喜んでいた。南京では何もかもご両親が手伝ってくれるのである程度ストレスフリーだったのかと思いきや、彼女のご両親(特に母親のほう)はかなりコンサバティブな人なので、南京での実家暮らしは上海での暮らしと違って相当息苦しかったようである。しかもそれに加えて最も手間のかかる新生児の育児が重なったこともあって、さぞや南京ではストレスの溜まる日々をおくっていたのであろう。これからも当然育児は続くし、しばらくはまだ母親が同居もするのだが、それでもいわばあっちはアウェイでこっちはホームだ。気心知れた友人達も多いし、ママ友たちもいる。しかもこれからは私も一緒なので、できる限り家内にストレスが溜まらないように気を遣ってあげたいと思う。

さて、何はともあれ今日からは私自身にとってもいよいよ本格的な「子育て」が始まるということでもあるのだ。楽しみでもあり、不安でもあり。でもまぁ、やっぱり楽しみ、なんだろうなぁ。

※購入したばかりのベビーベッド。今日からここが我が子「音宙(とら)」の寝床である。
犬も歩けば
※購入したベビーベッドには「ゆりかご」にもなるサブベッドがオプションで付いていた。
犬も歩けば
※そのサブベッドでぐぅぐぅ眠る「音宙(とら)」
犬も歩けば
※音宙(とら)専用のお風呂も買いました。
犬も歩けば