フランスのサッカー選手の日本人差別について、話題になっていますね下差し

 

 

2019年来日時、ホテルの一室でTVゲームの設定を手伝いに来た日本人スタッフについて、その容姿や言語をフランス語で罵倒している様子を、自ら撮影。その動画がネット上で拡散されて、今に至ります。

 

 

この動画に対する人々の反応も様々で、アメリカで日常的に差別問題に遭遇する私にとっては、思うところがいくつかありました。

 

 

皆さん色々述べられた後、大雑把ではありますが、最終的には以下の二通りに着地しているように思います。フランス文化について知っている方のYoutubeを、それぞれの例としてあげておきます。

 

 

⓵差別として糾弾されるべき。

 

 

②コッチの受け止め方の問題。

 

 

 

私はこの問題に関しては、完全に⓵派であります。

 

 

自分の受け止め方の問題で、ポジティブになれたらいいよね♡などという考え方は、自分の中で解決/消化はできるかもしれないけれど、社会に対する問題解決には何一つ繋がりません。

 

 

それどころか、ああいった発言が野放しにされ、その結果容認されることになりかねない。それによって今後、どれだけの人が傷つけられていくのでしょう。

 

 

②の動画のフランス在住の方は幼いお子さんがいるようですが、そういう差別が黙認された社会で、自分の子供を育てていくおつもりなのでしょうか。

 

 

仮に自分の子供がカメラでアップにされ、「ブッサイ顔」とか「なんてヒデー言葉しゃべってんだよ」なんて言われることがあっても、「ポジティブにデレデレキラキラ」何て言えるんでしょうかね・・・。(個人的にこの方を攻撃したいわけではありません。この種の意見って実は多いので、あくまでも一例として挙げただけです。)

 

 

White Silence is Violence

 

 

というコトバがBLMで良く使われましたが、Whiteに限らず、差別される側の沈黙だって、暴力になる危険性があると私は思います。特にインフルエンサー等の立場にいるのであれば尚更、非難の声を上げて欲しかったなあ、、、

 

 

②の流れの人で、「差別は結局なくならないんだから、自分の反応を変えるしかない」という意見もありました。



でもですねパー



今私達が生きているこの社会は、差別と闘ってきた人達の成果の上に成り立っているもの。

 

 

大げさに聞こえるかもしれませんが、その恩恵を受けている人間として、次世代のためにも声を上げていく責任があると私は思うのです。

 

 

 

ちなみに差別が明るみに出た後の、あるある謝罪が

 

 

 

そもそも自分にそんな意図は全くなかった。そんな風に受け止められて心外だけど、傷つけたのなら謝っとく。

 

 

といった内容のもの。

 

 

 

翻訳すると

 

 

 

アタチは差別したわけではない。よって実はアタチは悪くない。

 


例のフランスサッカー選手はまさにこのパターン下差し 

  

 

つまり謝罪しているようで謝罪していないってことっすね。自己の慢心/無知/偏見が表面化したということを、根本的に理解していない。

 

 

そういえば大谷翔平選手への失言で炎上したStephen.A Smithの謝罪も、似たりよったりでした下差し(動画は英語のみ) これだけ謝罪の言葉を口にしていて、実際は根本的なところで謝っていないと言うのも、ある意味スゴイ特技だわ・・・。

この動画についたコメントの一つが、的確で秀逸!!拍手

Don't apologize because of its impact on people. Apologize because it was wrong.

 

 

 

あのサッカー選手の一人は、コナミからスポンサー契約を解除されたようです。その他の日本企業からも抗議の声が上がり、二人の所属先のクラブからも正式な謝罪がされた模様。

 

 

確かに差別問題ってデリケートで、本当に差別かどうか境界線が見えにくいこともあると思います。そして、過剰な言葉狩りに繋がっていく可能性も。本当にケースバイケースなんですが、この件に関してはかなり悪意を感じます。

 

 

今後より厳しく追及され、こういう差別的言動は社会的に許されるものではないパンチ!という事を、未来を担う子供たちのためにも明示して欲しいと強く願っています。

 

 

 

 

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