こんにちは。Gonfoxです。

 

今日はRelicでも。これ。

 

 

元々の英語の意味は、遺物とか、聖人とかの残したものなんかに使う言葉ですが、遺体みたいにつかうこともとか。

 

で、2077では御存知の通り、よくわからんのに請け負ったお仕事で、盗んだは良いが、ぶっ壊れないようにするために、ジャッキー経由でVが装着したら、ジョニーが・・・・て、展開ですよね。まあ、Vにしたら理不尽極まりないこととは、言え、ジョニーにとってはラッキーな展開ですよね。見てるだけだと頭に指す、普通のシャード、メモリーの一種かなって感じですよね。

 

で、そういう、ぼやーとしたことは分かるんですが、もう少し、背景とか書くと下のようなかんじになります。

 

<EngramとSPI>

まず、人間には物理的に解析されうる魂・霊魂(Psycheプシケー(ギリシ語が元))があるという前提です。これをストックしたり読み出したりできるようにデジタル化(コンピューターで扱えるコード化)したものが、エングラムEmgram(ゲームではない現在の語義は記憶痕跡、生物的な脳の構造ですが)ですね。魂ってのがちょっと宗教的なら神経生理学的に言えば意識をデジタル化したものと言ってもいいです。もちろん、これを行うのが先日書いた、Altさんが作った、SoulKillerというプログラムですね。そして、この最終的に目的を果たすためのツール(他人またはクローンに使う想定)がrelicということになります。

 ただし、最初に魂のデジタル化と書きましたが、魂は除く(意識すべて)というふうにも言われています。妻でも見分けは付かないが、やはり、全く同じではないと。まあ、判別しようにもその人は死んでるので比較しようがないでしょうけど。

 

なお、常に、Engramをレリックを使って、何かしようというのではなく、ほとんどのものは、Arasakaの尋問とかに使うわけですけど。ジョニーが若き日の三郎に会った日に「死者は雄弁だが、嘘をつかない」という意味の恐ろしさが、ソウルキラーとかレリックを理解すると、今更にわかりますよね。)Engramをネット上では人格(個人)として保存しているわけですが、このネット上に存在するコード化された個人は、一種のAIであり、Soulkilled Pseudo Intellects (SPI)殺された魂の擬似的知性 、別名Ghostゴーストとも言われます。こいつらは、ほとんど※Arasakaによって殺された敵なんですけど、ネット上、普通は、使われていない企業などのメインフレームとかに住み着いていて、「安全なところないかな?w」って群れを作って、聖域を作ってるみたいです。Altが古いネット上にゴーストタウンといわれる天国をつくったとかの噂も。

たぶん、Arasakaに利用されて尋問されたくないんでしょうね。

 

(ネタバレ)

※ジョニー、Altの他にも実は荒坂三郎もそうなっていたというのが、花子エンディングにつながるわけです。もちろん、逆ルートいくと、選択でVもそうなりますよね。

 

 

<Soulkillerの進化とRelicの機能>

もともと、Altが開発したSoulkillerは、その名のとおり、全意識をデジタル化して獲得してしまうと、元の人格(=体)が死んでしまいます。ですが、Arasakaは、魂を殺して手に入れるのではなく、死者から取り出すということができるように、進化させた。政治家やその他のセレブ(その家族)から取り出した魂と交流できる。さらには後になると、他の体に移せるようにということです。そのツールがRelicというわけですね。

御存知の通り、機能した例がrelicをさしたVへのジョニーの(意識の)乗っ取りという訳です。

なお、その時点でのRelicの機能の限界として、徐々にしか乗っ取りは進まず、相手がまだ生きていると感情機能がコントロールできないというのがあります(下手すると自殺とか)。なので、差しておいて、相手を殺すとかして、死んだら起動ということにしたわけですね。それが、最初に差したジャッキーには乗り移らず、Vに乗り移って、意識が戻ったという理由づけになっているわけです。まあ、エンディングの三郎の乗っ取りは手早く終わったみたいですので、この徐々にって部分が改良されたのかもしれません。

 

なお、Relicの開発者Hellmanは、あくまで商業べースで、なくなった妻などをレリックにいれて、いつでも再会できるようにというようなものを金持ちに売るということで、開発し、実際に売っていたようです(これがRelic1.0)がね。それを三郎が目をつけて、悪魔のプロジェクトにしたということですか。ジョニー→Vに使われた人格乗っ取り機能にしたものがRelic2.0といいます。

 

 

<Soulkillerの弱点>

実は、Arasakaが殺したりして、SPI化したものは、上に書いたように、ネット上にいますので、下手をすると、逃げられたAltと同様に、自分たちが利用できないように、また、Altによってされてしまうかもしれません。そこで、それを防ぎ、Arasakaの思い通り使えるようにするための作られた(データベースあるいは特定ネット)がMikoshiという訳です。故にMikoshiがSoulPrison魂の牢獄とも呼ばれる所以です。ただ、このSPI自身は単なるデータであるAiなので、互いが認識できてしまします(全部)。ある意味、Mikoshiはそれを防ぐ(プライバシーを守る)ファイアウォールみたいな機能があるとも言われています。

 

 

 

<Secure Your Soul>

Arasakaの恐ろしいのは、この人格のっとりによる不死機能だけではなく、世界の支配に向けての旗艦プロジェクトSecure Your Soulで、これは、人々すべてのネットに繋がった個人は、知らないうちに意識のデジタルコピーを取られる(全部取ると死ぬので一部だが)というもので、2077の時点で、ほんとん完成の域に近づいていました。もちろん、荒坂三郎の肝いりで進められた訳です。まあ、そう思うと、本人の意図は別として、結果としてやっていることは、頼宣は正義のテロリストです。

 だが、(花子は父のRelicを父とみなしており、)頼信は、父がこれによって不死になってしまえば、自分は永遠に支配者の息子であり続けるしかなく、父殺しは必然であったように思える。まあ、少なくともRelicを盗んだ時点で既に、三郎に反乱を起こした(ことがバレた)と考えていいでしょうから、見つかった以上は殺すしかなかったのですよね。

 

 

<その他>

Relicは使わずに保管するには2-8℃の環境がないと、機能が壊れる。それで頼信のスイートルームの冷蔵庫に入っていたというわけ。頭に差して人間の神経と結ばれると大丈夫ってのがよくわからんけどね。