音楽は、

評価されるためのものでもなければ、

自分のスタイルを主張するためのものでもない。



人の真摯な思いを伝えるものだと感じました。

耳を傾けてくれる人に一番伝わる方法で、自分の思いを伝える。



自分の音には慢心がなかったか。

「仕事」や「自己主張」になっていなかったか。


もう一度舞台に立てるなら、

一緒に演奏する人たちと誠実に音楽を作って、

聴いてくれる人に誠実に音を届けたい。



素人耳にも深い感動を与えるような本物のマエストロは、

僕がまだまだ自覚していない、音楽に対する考え方を持っていて、

それが棒を通して演奏者たちに伝わって、

聴く人の心を震わせる音楽になるんだろうと思う。

それはテクニックだけではない。



「あなたの棒です、マエストロ」

(TヘT)ぐはっ


「未完成」が心の中で、

静かで熱い鼓動を持って鳴っていました。

他には何も聴けなかった。



マエストロ 3 (3) (アクションコミックス)/さそう あきら
¥650
Amazon.co.jp