とあるカイロプラクティック、整体系のyoutube動画を

見ていて、椎間関節の角度について、言及している場面があった。

頸椎は45度、胸椎は60度、腰椎は90度と言う

解剖学でよく見るモノである。

確かに理学療法などでは、この論も立つのだろうが

カイロプラクティックを生業としている私には疑問が起こる

 

 文字の書かれた紙

AI 生成コンテンツは誤りを含む可能性があります。

 

上の図はガンステッド・テクニックの教科書的な本からの

抜粋であるが矢印はアジャストメントの方向を示している。

先に述べた関節の方向とは全く異なった方向である。

狙っているのは椎間関節では無く椎体なのだ!

勿論、椎体が変化すれば椎間関節も変化するのだが

 

初期のサブラクセーションモデルは、椎体を主眼に

置いていたと考えられる。

この図を見てもらえれば一目瞭然である。

1970年代初頭に於けるディバシーファイドテクニックの成立

現在にも続くCCEに依るカイロプラクティク大学教育支配

 

カイロプラクティックは、発展したのだろうか?

それとも・・・

カイロプラクティックが誕生して、今年で130年が

経過する。

カイロプラクティックを学び終えて引退するまでの期間を

22歳―65歳とすると

現役期間は43年となる130年を43年間1世代が担った

とすると3世代となる。

第1世代 創始者とそれに近しい人たちの世代

1895年〜1940年頃

第2世代 第1世代から学んだ世代 言わば子供世代

1940年〜1983年頃

第3世代 第2世代から学んだ世代 言わば孫世代

1983年〜2026年頃

現在カイロプラクティックを学んでいる方は

第4世代のひ孫世代となると思う。

 

日本にカイロプラクティックが入って来たのが大正11年

(1922年)と言われているのでカイロプラクティック

創始から27年目の事であるので第1世代に依って

伝えられた事になる。

 

第1世代にはもうパーマー系とナショナル系の対立は

始まっていて

第2世代の後半に於いてCCEが設立され、

大学教育はナショナル系の1人勝ち

状態と成ったと言ってもいいだろう

 

現在のカイロプラクティックのメインストリームの

エビデンス的カイロプラクティック全盛の中で

サブラクセーションベースのカイロプラクティックは

現在も辛うじて生き残ってはいるがその中で失伝

されてしまった事も多くあると思う。

哲学は、書物などがあり残って来たが

アート(技術)はどうであろうか?

 

Stephensonによる「カイロプラクティックのアート」

1927年版には 

不注意にも学生は、パーマーの技術が他のすべて

一般的なものと同様であると思い込んでいる。

それは、黒が白であるのと言うのと同じくらい

真実からはほど遠い

パーマー法は厳密に唯一無二である

と書かれている。

 

パーマーの技術が他のもの(ナショナル系?)とは

黒が白である位違うのか?

現在のアジャストメントの方法としてそれ程違いが

あるだろうか?

確かにディバーシファイドとガンステッドでは違いが

ある。しかし、黒と白位違いがあると僕には思えない。

 

動画で見るDr. Gonsteadと他の先生方の

アジャストメントは全く違う様に思える

そこには、超えられない隔たりを感じてしまう。

BJパーマーのアジャストメントを見ても同様に

他の先生方の動きとは全く違いがあると思う。

その隔たりを埋めるものは、何だろうか?

 

Stephensonの「カイロプラクティックのアート」

1927年版にある

サブラクセーションの修復のためにパーマー・メソッドは

イネイトを覚醒する

柔術の功を実行することはパーマー・ターグル・リコイル

によって行われる

とある。

柔術の功が隔たりを埋めるモノでは、ないだろうか?

 

柔術の功とは一体何か?

その技術を体現するためにはどうしたらいいのか?

その辺りを共有しカイロプラクティックや他の徒手療法

の方々と探求して見たい。

 

科学新聞社カイロジャーナルの斉藤信次氏に背中を押して

否、強打して頂きセミナーを行う事になりました。

 

「カイロプラクティックの源流を求め続けてわかったこと」

と題して

2025年4月13日にVol零として行います。

皆様のご協力もあり満席となっていますが、

次のVol 1から本格的に始めていきますので

ご興味のある方の参加をよろしくお願いいたします。

 

昨今、カイロプラクティックアジャストが危険であると

主張する動画などがあり、カイロプラクティックを

否定する様なものが出てきている。

 

その主張は、椎間板は垂直方向には強い耐性を持つが

回旋する様な捻りには弱く椎間板を損傷させる可能性が

高いと言うものである。

 

確かにボキボキ動画など見るに耐えられない危険な

やり方をしている方も多くお見えなので、その主張にも

頷ける所もあるのは否定できない

しかし

本来のカイロプラクティックは、リスクマネジメントの

上に成り立つものであるので、アジャストメント以前に

評価して安全を判断して行われるものである。

事前の評価無しに、ズレてますからの様な施術は、

カイロプラクティックでは無いのでその辺りは理解を

お願いします。

 

以下、カイロプラクティックの椎間板に対する考え方

を大学の教科書から抜粋してその安全性を知って欲しい

 

因みに、前出の危険だと主張する方の垂直方向に

椎間板はは強いとの主張も間違いかもしれません。

椎間板は中央部が1番弱くシュモール結節などの

障害が結構あるそうです。念の為

 

カイロプラクティックテクニック総覧

D.Peterson /  T.Bergmann

竹谷内宏明 監訳

によれば

 

 

椎間板の中のもっとも張力に強いのは、前方と後方の

部分でもっとも弱いのは中央部分である事が、研究に

よって証明されている。

椎間板に捻りの力が加わったとき、水平面と長軸面に

剪断力が生じる。したがって、脊椎においては、長軸と

垂直に交わる水平面に剪断力が作用する。

 

捻りの力、すなわち剪断力は、損傷を引き起こしうる

因子である事がわかっているが、正常な運動では、

腰椎の椎間関節が、椎間板を過剰な捻りや剪断力から

保護している。

 

側臥位マニピュレーションと椎間板

側臥位回旋アジャストメントと腰椎椎間板損傷との関係

については、なおも真剣な議論が続いている。

 

この議論は主に、2つの相反する解剖学的仮説と

生体力学的仮説に基づく理論的対立である。

そのひとつは、側臥位テクニックから生じる捻りの

剪断力によって腰椎の椎間板が損傷するという説で

あり、もう一つは、腰椎の椎間関節によって回旋が

制限されるので、椎間板に捻りの負荷は加わらない

と言う説である。

 

中略

 

しかし、この回旋によって椎間板が損傷するという

説は、近年の多くの研究によって不利な立場に立たされ

ている。

 

Farfanらの結論に意義を唱える研究者たちは、回旋が

随意筋の活動によって生じ、椎間板に加わる負荷は

比較的小さいので回旋による捻りだけで椎間板の変性や

ヘルニアが起きるとは考え難いという。

彼らがおこなった実験では、脊椎の後方成分、とりわけ

椎間関節と靱帯が捻りへの抵抗に重要な役割を果たして

いるという結果が示された。

 

腰椎の椎間関節は、ほぼ矢状面上に並んでおり、

互いにロックがかかることで回旋運動を制限している。

腰椎全体の回旋の生理的可動域は10°〜15°程度で、

各関節は、2.5°ほどしか動かない。腰椎の関節面は

狭く、分節を3°動かすと関節軟骨が6割程度まで

圧縮される。

回旋可動域の終点では、関節面から水分が押し出される

ことになるので、関節軟骨の厚みがへるのである。

椎間関節が衝突すると、繊維輪にかかる張力は負荷の

4%以下におさえられるので、椎間板は守られる。

繊維輪の繊維にわずかな亀裂が入り始めるのは軸回転が

3°(4%の負荷)を超えるときである。

肉眼でも確認できる様な亀裂は、12°まで回転しないと

入らない。

 

カイロプラクティックで行われるのは関節の方向即ち

矢状面に対するアジャストメント(後ろから前方向)

なので、過剰に捻るのが目的ではありません。