ゴン駄々吉です。
昨日、大分県で今まさに開催されておる
劇作家大会in大分大会に
ちょっこし行ってきた。
ホントちょっこし...
そこで興味深い観劇体験をした。
観たのは原田ゆうさんの
『見上げる魚と目が合うか?』
これ、2013年の劇作家協会新人賞を
受賞したやつ。
本では既に当時読んでいて
すごく面白かった。
選考会のときに坂手さんの解説でなるほどと
思うこともあり、
今回上演を観てさらに、なるほどと思う。
面白い!
よくできた本!
面白い。
けども、
上演じたいはもひとつ面白くはないのだった。
戯曲はあんなに面白いのに
上演はもひとつつまんない。
すごい!
演劇ってやはり面白い!
舞台の設定は、アパレルデザイン?的な
会社のオフィスみたいな感じ。
そこで面接を行う、的な・・・
空間はまさにビルの一室をそのまま使っていて
会場も洗練されててセンスよく置かれた道具もいちいちオシャレ。
まさにアパレルのなるたるか、
に説得力のある空間。が、配備されてた。
いわゆる超リアリズム。
でもこの空間のリアリズムと
俳優の演技のアプローチがあまりそぐわなくて、上演中ずーっと嘘をみさせられてるなー
と、いう感覚。
もうちょっと上手に嘘ついて欲しい。
嘘つかれへんねやったら嘘つかんといて
欲しいし。
女優2人芝居なんやけど、
そつなくこなすどちらかと言えば上手な
俳優さんなんやと思う。
だからこれがあの会場じゃなく、
劇場内であればおそらくそれなりに観れたんやと思う。
けどもあまりにも俳優よりも俳優として
達者な空間。
そしてその空間だからこそ生まれるノイズ。
このノイズがまたいい!
外のビルの屋上に人が立ってて、
アイツ飛び降りようとしてる!どうしょ!?
って芝居なんやけど。
窓を開けると工事の音が飛び込んでくる訳、ナマの。んで、窓閉めたら割と静寂が効く。
さらに隣はがちのカフェかなんかで、
客の実際の喋り声、店員の声、コーヒーをひく
フフォーみたいな蒸気の音?
様々なノイズが飛び交ってる。
まさに、超リアリズム空間!
んでも俳優は割と演劇的なアプローチで
攻めてくる。
リアリティがない。嘘すぎる。
嘘が際立ってしまう。
せめてつくなら大嘘であれば。
俳優から発せられるのが超虚構であれば、
超リアリズム空間と俳優の超虚構の肉体との
あまりのズレに
そこに演劇、みたいなものが立ち上がるかも知れないが、あまりにも嘘の振れ幅が小さく...
てか、俳優自身が嘘をすら
おそらく意識してなくて。
ラストに向かえば向かうほど
精神的に山場になるほど
観てて辛いお芝居だった。
でもああいう場所でお芝居を観たのは
久々だったので、
すごく良い観劇体験となった。
ただまぁ、演劇の良く云えば繊細さ。
つまるところの弱さを痛感。
今回の劇作家大会でもろたト書きっつー
フリーペーパーみたいのに
寺山修司の野外劇の話が書いてあった。
街中で同時多発的に芝居を起こす、
観客は街を歩きながらそこかしこで繰り広げられる芝居を目撃する。
ある人は、トイレに行こうと思い
トビラを開くと、今まさに
母親が息子を襲おうとしている瞬間だったそうな...笑笑
なんじゃそら!
最高やな!
その人は思わずすぐトビラ閉めたって書いてた。
強い演劇表現を求めて。
劇場が逃げ場にならないように。
でも劇場の力も信じて。
みんな今、大分でどうしてるやろ。
いいなー
いいなー、
なんか、夢のような時間でした。
今思えば・・・
三俣婦人会 ゴン駄々吉