前回
少し行動経済学について
お話しました
その続きです

行動経済学で有名な話は
証券プロ集団が叡智を集め
選んだ銘柄と
サルがダーツを投げて決めた
銘柄の成績を比べたら
サルの方が成績が良かった!って
実験結果です

株に関するこんな話もあります
株で一番儲けた人は
死んだ人
もしくは寝てた人

これらは
如何に人間の心理や感情が
株において害になるか
って例え話なんですね

株のプロであろうが
なかろうが
心理や感情は同じです
素人は感情に流され
知識ある人は知識に流されます
株価が急落した!となれば
売りたくなって
売る材料を無意識に探す
なまじ知識があるから
尚のことそうなり
バイアスのかかったまま
理屈付けて正当化する
そして行動に移す

サルはお金には興味ない
株価が下がれば損をする
なんて考えはありません
死んだ人も寝てる人も
株価を見てないんだから
損も得もないし
行動もできるわけがない

戒めとしては
感情や心理に流されるな
です

言うは易し行うは難し
頭で分かってても
それを抑えるのは至難の業
それは実際に
そうなって体験し
失敗だったと自覚する以外に
方法はないと思います

でも
失敗だったと気付くには
その後、株価が戻り
さらに上昇して行くのを
見届けないといけません

株は順調に上昇して行く時は
別に見なくてもいいんです
ただ眺めてほくそ笑むだけだから
しかし
急落や暴落では
増えゆく含み損が気になって
仕方なくなる
なまじ見ているから売りたくなる
結果
利益は確定せず損切りで終わる

私が言いたいことは
見たくない物こそ
目を見開いて見るべき
そしてその後を確認すべき
ってことです

それを一番感じたのは
あのリーマンショック
はい
資金は半分以下になりました
元金の、ですよw
含み益が無くなり
マイ転しさらに減って行く
その過程を私は目をそらさずに
見続けました
そりゃキツいですわ😅
それを支えたのは
「いつかは株価は戻る」
「そしていつかは取り返す」
その一心です
リーマンショックの底は
翌年2月末くらいでした
3月に入ると
世界各国が経済対策に取り組み
株価は徐々に戻り歩調
底打ちを確信して
損切りして蓄えた資金を
再び投入しました

この経験があるから
どんな急落や暴落があろうと
いつかは戻るもの
信じ切れるんですね

理屈で分かってても
なかなか実践はできません
株本を読んでも
それを実践できないのと同じです
しかし
体験から学んだ知識は違います
だから
寝てればいい、とか
見なきゃいい、なんて
私は言いません
見届けてください
株価がだだ下がりになり
含み損が増大して行く過程
さらに
株価が底打ちして
反転上昇を始める過程
全てを見届けて
それから考えるんです
あの時
どうするのが良かったのか?

株をやる以上
急落や暴落は避けられません
その時の心理と行動
そしてその後の検証と考察
そこから導かれる真実を
学んで欲しいと思います😊