信用取引は怖いからやらないって人が以外と多い。
私も昔はそう思っていた。
なにがどう怖いのかはわからなかったが、株をやってる人に、信用だけには手を出すな!て言われたことが頭にあった為だと思う。
でも、株を長年やっているとその理由が次第に分かるようになった。

信用は現金の3倍ほどのレバレッジが掛けられる。
単純に現金の3倍分の株が買える。
上がれば利益は3倍になる。
そこで目一杯買う。これがマズイ。
上がることしか頭にないと下がった場合の想定が出来ないみたい。
信用をやるなら余力はたっぷり取ること。
常に余力には注意を払い、ヤバくなってきたら早めの損切りで余力を維持しなければならない。
追証が発生してからでは遅いのだ。
追加資金を入れられるならまだしも、全て精算されては大損だ。
大概は暴落の時に来るから、底で投げ売りさせられるも同然。

買いでのそれはまだいい。
本当に怖いのは空売りの踏み上げだ。
昔、兼松日産が650円台の頃。
買おうかな?と考えたので、四季報で財務その他を吟味したが、私には割高と感じたので見送った。
しかしその後、株価はうなぎ登りの上昇。
いや、その上げ方が尋常ではなかったのだ。
結局、大天井は7770円
これ、仮に空売りしてたらどうよ、ってことだ。
650円でも割高な株が2000円になり3000円になって、誰がどうみてもいつかは下がるってことは明白。
それがさらに上昇なんですよ。
売り増ししては踏み上げられて、の繰り返し。
いわゆる仕手化した株の典型です。
こうなると常識は当てはまりません。
資金力にものをいわせたゴリ押しで踏み上げ相場になったってことですね。
資金がない投資家は、いずれ下がる株をバカ高い値で買わされるのです。
買わされる人がさらなる株価上昇の原動力になる。
買いは財産、売りは命まで。
この格言は、買いでは財産を無くすが売りは命まで取られるよ、という意味ですね。
買いでの下落はある程度まで、ところが空売りは際限なく上げ続けるから怖いんです。

私は破綻を経験しているので、財務の悪い株は買いません。
それよりもっと買わない株があります。
それは仕手化した株。
あるいは仕手筋が介入したように感じる株。
常識にかからない値動きになると、もはや手出し無用です。
儲けられそうとは思っても、こういう株での損は大きいしなにより後悔しますよね。

信用取引は、自己管理と資金管理ができない人はやめた方が良いです。
逆に言えば、自己管理と資金管理がちゃんとできれば何も怖くはないんです。

私が信用取引をしたい、と思ったのはリーマンショックの後です。
資金は目一杯買っていたので、やることは損切りだけ。
いくら買いたいと思っても資金がなくては出来ませんからね。
で、その年の末に大量損切りです。
その時は、翌年はさらに株価が下がる、という自信があったから。
その時に、空売りができる信用口座があったら、と思ったわけなんです。
私は信用でレバレッジを掛けるのを目的にはしてないし、またする気もありません。
今はひたすら繋ぎ売りだけをしています。
まっ、売りの勉強を兼ねてなんですが、一向に上達しませんw
大概は現渡しで処分ですよww

リーマンショックで学んだことは、いついかなる時でも現金ポジションを持つこと。
いつでも買える、という状態ならば暴落でも買いを考えられます。
恐怖におののいて底で投げる行為は防げます。
以来、私はどんなに相場が良くても20%は現金ポジションを持つようにしています。
投げ売りを防ぐお守りと同時に、暴落で底を買う軍資金でもありますね。

短期売買目的ならば、まずは信用で売買です。
1週間様子を見てダメなら現引きするか損切りです。
上手く行けば繋ぎ売りをして売りで取ることを考えます。
両建てになれば買いは現引きで、売り建てを返済して利益を取ります。
そしてまた繋ぎ売り、という目論見ですが、そうはなかなか上手くは行きませんがw
まぁ〜私の場合はちびちびなんで毎回ランチ代程度なんですよ。ここだけの話ww
だから取引履歴を眺めると、やたら現引き現渡しが多くて細かい数字が並んでます。
でも勝率だけは凄いんですよ。
メイン口座は93戦73勝20敗。
勝率は7割8分4厘9毛です。

話が逸れてますね(汗)いつものことですがw

怖いというのは、多くの場合、知らないからってことが多いんです。
分からないから怖いのであって、その怖さの原因がわかれば意外と平気。
自己管理と資金管理ができないことの方が遥かに怖いんですよね。