はいどうも。鈴木勤です。




朝方準備をしていると


pururururu....弟からの着信。

なんとなくこの時点で察しがついていて

言葉を聞いた時は"あぁそうですか"

と言った感想だった。



直後母親からも

さっき息を引き取ったとの連絡。



今日はプロデュースをしてる

お店のオープン日で

準備をしてる最中の訃報だった。



頭では理解してるつもりが

体が全く言うことを聞かず、

注意散漫で忘れ物をめちゃくちゃしました笑




さて、今日の流れを説明すると

朝方5時に訪問看護の方に父親から連絡が行き

弟が朝6時に顔を出すと呼吸器がズレていて

苦しがっていたとの事。


ズレを直してしばらくすると

呼吸が落ち着き、プリンを食べ始めた。

安心すると弟は 仕事に行くよ。と声をかけ

数時間後、訪問看護の方から息を引き取ったとの連絡が来た。昨晩から39度台の熱もあったらしい。

体の最後の足掻きだろう。頑張ったな。




癌を宣告されたのは去年の11月。

余命は半年も無いとの事だった

4月には1ヶ月も持たないと。



4日前会った時には





だいぶ余裕そうでした。




あと1年は行けそうだわ。

なんて冗談も抜かしてた様だが

側からみても 確かにな笑

って感じだった。


来週また子供連れて行くわと声をかけ

ほんじゃ、また来週。とテーブルに

残ったビールを喉にぶつけ流し込んだ。






正直まともな親かって言われたら微妙だと思う。

それぞれ家庭の事情はあると思うが、

携帯は折られるわ、小1の俺を引き摺り回してボコボコにするわ、酔っ払って灰皿を投げるわで

僕はお陰様で小5には反抗期に差し掛かっていた。

単純にビジュアルの良い弟と比べて愛されてないなってのがヒシヒシと伝わって居た。



冗談混じりで大人になってから

「弟の方が大切だったでしょ?」

と聞くと


そんなわけあるかい。と一蹴されるが

僕には分かっていた。

間違いなく弟は最高傑作で

玉を撫でるように育てられていた。






方や僕はマジであんまりいい思い出は無くて

サンシャイン60の屋上から

落とされそうになったり

オムツがビショビショなのに

仲間と酒場で遊んでて

4歳なのに1人で家に帰ったり、

基本的には玄関の隅に追い詰められ、殴られ泣き叫んでた記憶しか無い。



よく言う最後は笑顔の記憶ばっかだよ、、、。

なんてものは僕には無い。


有名になってからちょっと自慢出来るようになって

手のひら翻したクソ野郎とも思っている。

恩着せがましく誰がここまで育てたと思ってる?!

なんて言われても この歳になってもその言葉は刺さらない。






とは言えな?血が繋がるっうのは

そうゆう事じゃなくてだな。

孫の顔見せてやろうとか、死ぬ間際くらい

子供産んで良かったなと思わせてやるのが

粋だと俺は思ってるわけ。



ギリギリみんなで飯も行けて

ギリギリ酒も飲んで、孫を抱っこさせて

あげれて良かった。





親が晩婚という事もあり、

僕が2歳の頃おじいちゃんは死んでしまった。

その数ヶ月後弟が生まれた。

正雄⇆雄正 だから弟とおじいちゃんの

名前はアナグラムになっている。



僕ら兄弟はおじいちゃんって

存在の有り難さを殆ど知らない。

母方のおじいちゃんはフィリピンだから

滅多に会えないし、お年玉や豆まき、子供の日などの文化的交流も殆ど無かった。

ましてやテレビ電話も僕らが小さな時には無いわけで。



だから僕の子供には出来るだけ

おじいちゃんってものを味わって欲しかった。

残念ながら数回の交流しか出来ず

子供等の記憶には決して残らないものだと

確信している。



あぁ、俺と同じか。

貴様うちの子になんて事しやがる。

当たり前を経験させてくれよ。

あと10年くらいでいいんだよ、

今時、80ちょいは生きるだろ貧弱者が



お前俺がランニング中歩いてたら

引くくらいボコボコにしてたろ、クソが。

手前はなんなんだよ。と憤慨しながら

鼻息けたたましく実家に向かったわけだが

まぁそんな罵声はぶつけれる訳もなく

多分家族の中で僕が一番ボロボロだったと思う。




怒りと好きは一緒くたで

その反対が無関心だとしたら

僕は決して無関心では無かった。


愛されたかったんだろうよ。

それが子供ってやつだからな。



ごめんな。仮面ライダー取れなくて

約束してたんだけどな。

早めに炎上して無理だったわ。

喜ばしてやりたかったなぁ。








ギリここまで戻れば行けたかも。











僕の事を知ってくれた人等は

もう子供とか出来てるかな?

分かんないけど肉親は大切にしていこうな。

やっかみあっててもいいから

弱ってる時手を差し伸ばせる奴が

小さなヒーローだと思う。





今日は疲れました。

ヘトヘトです。おやすみなさい。






鈴木勤