クアラルンプール市の中心市街、独立広場、王宮、金曜モスクあたりで警官隊とデモ隊が衝突して1600人くらいが逮捕、または身柄を拘束された・・・とネットで報じられています。ネット?お前が住んでいるのはクアラルンプール市ではないのか?同じクアラルンプール市内でも外国人の多いここ、Mont Kiara地区は郊外にあり、至って平穏な一日だったからよく分からないのです。

しかしながら、事前に大使館などから在留邦人にはアラートが出ていました。デモがあるので中心市街には入らないようにと。でも、知り合いには中心市街に住んでいる人もいるので、どうしているのかな・・・と思っておりました。Tuank Abdul Rahman, Tun Razak, Sultan Ismailなど主要道路は封鎖、検問が敷かれるとのこと。デモ隊が市街地に入ろうとするのを阻止したい政府側。でも、クアラルンプール市内に住んでいる以上、ある程度は検問を通らないと家にも帰れません。昨日の帰宅時、通勤道路であるスレンバン・ハイウェイが警察の検問で大渋滞を引き起こしていました。全く動かないので僕はUターンして別の道を探しましたが、結局5m進むのに1時間半、というヒドイ渋滞だったようです。かくいう僕も、一旦市内を出てプトラジャヤ(行政の新都市、30キロ以上離れている)まで戻って別の道を探すハメに陥っており、そこまでの道はやっぱりところどころ渋滞していました。

そんなこんなでウンザリしていたので、せっかくの休みをイライラ過ごすのは嫌だ・・と思い家でゴロゴロ過ごした一日。「デモってどんなんだろう、行ってみようかな」などど不謹慎なことを考えたりしたのですが、やっぱり何かあったら嫌だな・・・と思いおとなしくしておりました。ネットの情報を見ながら「ああ、マレーシアっぽくないことになってきたなあ」と思っていましたが、どのくらい深刻な状況だったのか、ネットではイマイチよく分かりません。しかし、1600人逮捕ってやっぱりすごい数字です。バンコクのデモみたいに、バイトとかも含まれているのかな・・・。

治安の良さが売りだったクアラルンプールなのに、観光業やビジネスにも影響が出るかもしれません。しかしながら、野党には政治的発言の場が限られている(ほとんど無い?)という状況も憂慮されるべきではないのか・・・と外国人としてこの国に住まわせてもらっている立場ながら思うのです。ブミ・プトラという実質的なマレー人優遇政策を掲げる与党ですが、世界的な世論を受けて軌道修正をしようとしているものの、とても公平な国づくりとは言えないのが事実。ブミ・プトラのおかげで治安が安定している・・・とまで言われてきたマレーシア。国の政策には長所・短所が出るのは致し方ないとして、こうなってしまうとかじ取りが難しいのが多民族国家の辛いところです。

また、敵対野党も一本ではなく、マレー人の権益を更に拡大しようとする右派勢力から、ブミ・プトラの恩恵をうけない中国系、インド系住民までそれぞれに独自の言い分があるようです。日本では選挙演説がテレビで可能ですが、この国にはそういう自由がありません。今回のデモは選挙制度自体が不公平だ、とするNGO団体が主体となっており、与党との話合いが必要なのは間違いなさそうです。与党は今回の混乱をどう収拾するのか、国民の目が集まっています。

都市住民はマレー系の比率が低く、クアラルンプール市だけで見れば5割が華人と言われています。クアラルンプール特別市を囲むように広がるスランゴール州の場合、首都圏域を擁するために人口が多い州ですが、ここは野党側が政権をおさえています。お膝元でありながら与党の思い通りには行かないことが多いため、政府の苛立ちも大きい模様。
クランバレーの首都圏域、600万人を巻き込みながら今回の騒ぎがどんな方向に行くのか。公平性についての改善は必要でしょうが、既得権を持っているマレー人を刺激し過ぎると治安が不安定になりそうなのも怖いところ。時間をかけて、少しづつ話合いながら国の将来のためにがんばって欲しいものです。多民族国家マレーシアの将来は、なんとなく地球の将来をも占う気がするのです。
マレーシアでは珍しいことなのですが、今日、クアラルンンプール市内でデモが起こっています。

この国は報道関係がすべて政府におさえられていて、野党が選挙演説をする場すら無い、とローカルが言っていました。選挙演説をするためにデモをする、というような認識でいるようで、タイで起こったような蜂起とは違うものだ、と言っています。与党、UMNO(United Malays National Organization、統一マレー国民組織)が連邦設立以来ずっと与党ですが、反対派には当然ながら様々な立場の人たちがいます。UMNOの掲げるブミ・プトラ政策(マレー人優遇政策)の恩恵を受けない華人、インド系住民は当然ながら与党に反対の立場を掲げる人が多いようですが、一方、マレー人の中にも与党を支持しない層がいます。その中には「UMNOのマレー優遇策は甘い、もっと強化するべきだ」という意見を持つ人達もいるようで、今日のデモでは様々な立場の人たちが入り乱れるようです。

僕個人の意見を言えば、ブミ・プトラという時代錯誤の政策自体が不自然なので、与党が存続していることにマレーシアの将来に危うさを感じます。国の将来を考えて公正な判断ができない以上、与党に多くを期待できない気がするので、反対派の人達の憤りは理解できる気がします。今日のデモではもちろん人命にかかわるようなことになっては本末転倒なので、できるだけ政府側が大人の対応をして欲しいと思いますが、政権存続に危機感を感じているようであまり多くは期待できそうにありません。なので、今日は一日家にいようと思っています。

また、その影響で交通がマヒ。
市中心部に通じる道路でデモ関係者の侵入を防ぐために検問が敷かれていて、昨日の夕方から交通マヒを起こしています。昨日は会社から家に帰るのに使うスレンバン・ハイウェイが途中で完全にストップしてしまっていて、5m進むのに1時間半・・・というありさま。結局、Uターンしてプトラジャヤ(行政府のある新都市)に戻って、そこから市内へ直行するMaju Expresswayという新しい高速で帰りました。おかげで僕は渋滞にはほとんど巻き込まれなかったですが、巻き込まれた人は3時間くらい動けなかったと言っていました。今日も、Tuank Abdul Rahman, Tun Razak, Sultan Ismailといった主要道路は封鎖されたり検問が敷かれているようで、市内に入ろうとするのは時間をムダみたいなので、家で過ごそうと思っています。




今日は会社の帰り、会社の同年代の日本人と一緒にKLの街中に行って晩ごはんを食べてきました。

普段、中々そういう機会は無いのです。
みんな帰る時間がバラバラで、同じKLに住んでいるといっても同じコンドミニアムに住んでいる訳でもない。同年代だけでゴハンっていう機会はもっと無い。
なので、意図的に集まることにしたのです。
で、今日はKLの街中にオープンした「トンカツ屋」に行ってきました。


「なーんだ」って思われるかもしれません。
でも、考えてみてください。イスラムの国でトンカツです。
そう、イスラムはブタは不浄の動物なのでマレーシアのマジョリティーであるマレー人の世界ではご法度なのです。そんな中でも日本文化に対するイメージは比較的良くて、華人たちには結構人気があるのです。

おいしいトンカツと、日本語でずーっと気兼ねなく話せる顔ぶれ。ちょっと、東京でごはんを食べているような錯覚に陥ります。うれしい時間です。

このトンカツ屋が入っているショッピングセンターは「パビリオン」といってKLの中心街区にあります。中東の資本でつくられたKLでおそらく一番、美しく豪華なショッピングセンターではないでしょうか。そこが今、日本ブームなのです。

まずは、このトンカツ屋。そして、来月には魚民がオープン。
これだけでも、KLの日本人には大ニュースです。
また、同じ資本がやってる斜め向かいのショッピングセンター、Fahrenheit 88にはユニクロや、日本のラーメン屋ができました。
そして、このパビリオンにはまもなく日本コーナーができるのです。浅草の仲見世を模した街をショッピングセンターの中につくり、そこにはいろいろな日系、日本関係の店が出店するとのこと。

どんな店ができるのかな。どんなものが買えるようになるのかな。
もう、シンガポールやバンコクまで行かなくても、クアラルンプールで色々なものが手に入るようになるのかな。今からとても楽しみです。

そんな余韻の中、帰途につきました。
家の近くの連邦モスクから流れる今日最後のアザーン。
イスラムの国、でも寛容な国。
素敵な夜でした。