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≪暗中摸索≫
あんちゅうもさく暗闇の中で手探りで物
を探すこと。転じて、手がかりもなく、
指導者もいない状況の
中で、独りであれこれと探求すること。
『隋唐嘉話』
出展に紹介されている許敬宋
の言葉が典拠。
許敬宋は唐初の文人で、宰相(首相)まで
務めた人物だが、太宗・李世民への阿諛追従
に終始し、好き嫌いだけで多くの名臣を、
陥れるなど、その評判ははなはだよろしくない。
自分が編修に携わった歴史書『実録』に
おいても、太宗をヨイショするあまり、
太宗に謀殺された兄の建世、弟の元吉を逆に
謀反人に仕立てあげたり、賄賂によって
ありもしない功績をデッチあげるなど、
史実の改ざんまでやってのける始末だった。
その許敬宋、物忘れが激しく会った人の
名前もすぐに忘れてしまう。ある人がその
ことを指摘すると、「たしかに、あんたの名前
は覚えないだろうけど」と前置きして、次に
世に名高い文人たちの名をすらすらと挙げ、
「こういう人たちなら、たとえ真っ暗闇の中
(暗中)でも手探りする(摸索)だけで、
それが誰だかわかるものさ」といってのけた
という。なお、摸索は模索(代用字)とも
書く。
