28.5の男
15日(木)より、毎日夕方、5時すぎに、のっそのっそとやってくる。
身長180センチくらい、5Lサイズの男である。
安全靴を探し求めて、当店へ・・・・・・。
シューフィッターの私としては、これで大丈夫!という靴を進めたのですが、「・・・・・」
安全靴の先芯の部分が当たっていたいという。 だから・・・・・といくら説明しても
わかってもらえない。
実は、彼の足は、26.0㎝から27.0㎝なのです。 横に広いからといって大きな靴を履きたがっているのです。
「お客様のサイズは、26.0㎝くらいので、これで大丈夫だ思います。」
「いや・・・。だめです・」
「ちょっとでいいですから、これを履いてみてください。」
「いや、だめです。はいりません。」
「履いてみないとわかりませんよ。」
「・・・・・・・。」
結局はかないのです。 さて、その後彼は30分くらい、安全靴のコーナーをぐるぐる回り、履いてみるわけでもなく、のそのそとみていました。
こんな駆け引きが、二日続き、土曜日に、ついに彼は購入しました。
28.0㎝の黒のスニーカータイプのセーフティーシューズを買われました。
「あまり大きいサイズを買われますと、靴の中で足が踊り、先シンのところに当たりやすくなりますので、かえって痛くなりますよ。」
「大丈夫です。これでいいです。」
「はい、わかりました。」
さてさて、日曜日
「いらっしゃ・・・・・」
「どうしました?」
「やはり、痛いです。」
「でしょ・・・・。」
「はい。」
どうしましょうか?
すると、全く分かっていない、人の話を聞いていない彼はこう言いました。
「28.5センチはないですか?」
「えっ??? だから昨日申し上げました通り、大きくしたのではだめだと思いますよ」
「はぁ・・・・・」わかったのかわかっていないのか・・・????
「どちらにしても、28.5㎝というサイズはどのメーカーも作っていません。29.0㎝に
なりますよ。」
その話をちゃんと聞いたの聞いていないのか、人の話を聞いているのか聞いていないのか、・・・・・・。
「じゃあ、28.5センチを探してみてください。」
そういって帰って行った。
いよいよ、昨日
「ありましたか?」
「あの~すみません。祝日でお休みなので、各メーカーからの返事は後日になります。」すると・・・
だまって、安全靴のコーナーに行き、またまた30分、のそりのそりと、、履いてみるわけでもなく、ゆっくりゆっくり動き回っていました。
突然、私のところへやってきて
「つま先を保護するものは売ってないでしょうか?」
「ありません」
「ないんですか???」
不満そうな顔をして帰って行った。
きっと、今日も来るだろう。
雨が降っているのに、台風が来てるというのに、・・・・
では、彼のために28.5㎝の安全靴を探しますか?????
ない!ちゅうの。